私のお気に入りの英語辞書では以下のように定義されています。
hangnail
A small piece of dead skin at the side or the base of a fingernail that is partly detached from the rest of the skin.
(American Heritage Dictionary)
a bit of skin hanging loose at the side or root of a fingernail
(Merriam-Webster Dictionary)
この"hangnail"という単語ですが、古英語agnail、あるいはangnailという語が変化したものだそうです。
そのスペルにnailという単語を見て取れますが、ag- 、ang-というのは、痛い(painful)という意味だそうです。さかむけをむくと痛いですから、これはある意味納得です。
ところでMerriam-Webster Dictionaryの解説によると、古英語agnail (angnail) のnailは爪のことではなく、釘のことで、しかも「魚の目」を指したものなんだそうです。魚の目が釘の頭(つまり金槌で叩く部分)と似ているからだそうで、そう言われてみればサイズ的にも近いと思わされます。
「魚の目」と「さかむけ」は別物ですが、どちらも痛いものということでは共通でしょうか。さかむけの意味合いはnail (fingernail) と結び付いて後からできたもののようです。
ag-、ang-という部分も"hang"というスペルに変化し、痛いという意味合いとは関係のないものですが、辞書の語源解説では民間語源とされています。
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