銃撃され死亡したアメリカの保守系政治活動家、Charlie Kirk氏の葬儀にトランプ大統領、ヴァンス副大統領らが出席すると報じられています。
President Doanld Trump and several members of his Cabinet will speak at a memorial in Arizona this weekend to honor Charlie Kirk, the conservative political organizer killed in a shooting on Sept. 10.
Trump will headline the event on Sunday at State Farm Stadium in Glendale, Arizona — which is home of the Arizona Cardinals football team — alongside Vice President JD Vance, a longtime friend of Kirk’s who hosted his podcast on Monday to honor his legacy, and Kirk’s widow Erika Kirk.
(Jacob Wendler. Trump, Vance to headline Charlie Kirk memorial. Politico. September 17, 2025.)
弱冠31歳でこの世を去ったKirk氏は、MAGAを地で行く若手政治活動家としてトランプ氏からも寵愛されていたようです。
記事のタイトル、本文で、"headline"という動詞が使われています。
ニュース記事の「ヘッドライン」は見出しのことですが、"headline"という動詞に、
(ショーの)主役を務める
(ランダムハウス英和辞書)
という意味があるのは知りませんでした。Kirk氏の葬儀は「ショー」ではありませんが、政権の閣僚らが参列し、米国内は元より世界各国も注目するであろう大きなイベントです。ここでは、トランプ氏、ヴァンス氏が筆頭の出席者になる、というくらいの意味合いと思われます。
ところで、American Heritage Dictionaryで"headline"のエントリを見てみると、動詞の意味として以下のようにあります。
1. To supply (a page or passage) with a headline.
2.
a. To present or promote as a headliner: The Palace Theater headlines a magician.
b. To serve as the headliner of: He headlines the bill.
1番目の定義はニュース記事等のの見出しを付けるという意味で、2番目の定義が今日取り上げる"headline"の意味に相当します。
興味深いのはこの"headline"という動詞が、
(人が)(イベントの)主役を務める
という構文で使われると共に、
(イベントが)(人を)主役に据える
という構文でも使われるという点です。つまり、主客が入れ替わることができるということなのですが、通常英語の構文において、主語と目的語が入れ替わる場合には動詞(他動詞)は受動態になるのが普通ですから、この"headline"という動詞の用法は特殊なもののように思われます。
こうした特徴を持つ動詞として他にどんなものがあるのか、あるいはこうした動詞を何と称するのか、どこかで見たような、聞いたような気がするのですが思い出せないでいます。色々調べてみたのですがよく分からず、ご存知の方にはお教えいただければと思います。
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