SNSを見ていると思わず目を奪われる画像や動画が表示されることがよくあります。
そういう投稿はやはり沢山の人の耳目を集めると見えて、再生回数や表示数が何万回とか、何十万回とあります。
こういった画像や動画が現実を記録したものではなく、人口知能(AI)により生成されたものだと添えられていることもあり、なるほど、と思うのですが、正直なところ、本物と見分けがつきません。
今日読んだニュース記事によりますと、AIは写真家にとっての脅威となっているということです。
プロの写真家にお願いしなくても、立派な、見栄えの良いプロフィール写真なんかはAIで作れてしまうからです。
写真家は生き残ることができるのか?そんな論調になるところ、以下のくだりがあります。
The public's desire for authenticity is a countervailing force to AI-generated images.
(Nathan Bomey. How AI is disrupting the photography business. Axios. September 13, 2025.)
詰まるところ、写真の価値は本物かそうでないか、というところに落ち着くということでしょう。
こので使われている"countervail"という表現を知りませんでした。
対抗する、相殺する、匹敵する、という意味ですが、同義語としては"counteract"があります。
語源は接頭辞counter-(contra)に、価値があるという意味のラテン語動詞valere。つまり、価値(value)において対抗できる、という意味です。
写真の何に価値を置くのかは人様々でしょう。AIにより生成された写真がニーズを満たすという人もいるでしょうし、「ホンモノ」にこそ価値を見い出すという人もいます。
"countervail"の-vailという部分は上述しましたようにラテン語valere(価値がある)から来ていますが、同語源の単語に、"prevail"、"valedictorian"などがあります。
"travail"という単語はスペルは似ていますがまた別語源です。
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