2020年アメリカ大統領選の民主党有力候補のJoe Biden氏にセクハラ疑惑が突然持ち上がり、暗い影を落としています。
関連記事を読んでみますと、27年も前の話に遡る1993年にBiden氏のアシスタントを務めていたTara Readeさんが、当時Biden氏に性的暴行を受けたと告発したことが発端のようです。
大統領選を戦うことになるであろうトランプ氏は、自身も数多のセクハラ行為を告発されて経験があるからでしょうか、今回の告発が誤りである可能性に触れつつも、Biden氏の説明責任について言及しています。
ところで、民主党内では女性の有力議員を中心にBiden氏をサポートする姿勢を打ち出しています。
下院議長のNancy Pelosi氏が、セクハラ疑惑について質問する記者にキレた(Pelosi snaps at reporter over Biden allegation)、という記事からの引用です。
House Speaker Nancy Pelosi, D-Calif., doubled down on her support for Joe Biden on Thursday in the face of a sexual assault allegation against him and had a contentious response to a reporter who asked whether she was treating Biden differently than Supreme Court Justice Brett Kavanaugh.
During her Capitol press conference, the first question to the speaker was about Biden, but Pelosi shut down the reporter, saying she first wanted to address the topic on hand — expanding broadband access as part of the broader coronavirus stimulus measures.
At the end of the press conference, after Pelosi has spoken thoroughly about her legislative priorities, the reporter brought up the sexual assault allegation from Tara Reade against the presumptive Democratic presidential nominee. The Washington Examiner's Kerry Picket asked whether Democrats had a different "standard" for Biden than for Kavanaugh, for whom Democrats were demanding an FBI investigation over an alleged assault when he was a teenager.
"I respect your question," Pelosi told the reporter. "I don't need a lecture or a speech."
(Marisa Schultz. Pelosi snaps at reporter over Biden allegation, doubles down on support: 'I don't need a lecture.' Fox News. April 30, 2020.)
そもそもはワシントン国会での記者会見で、政策についての質問を受け付けるところが、しょっぱなからセクハラに関する質問が記者から挙がり、回答拒否した模様です。
一通りの会見を終えて最後に再び、Biden氏のセクハラ疑惑について質問が上がり、ついにキレてしまったようです。(トランプ政権下、前最高裁判事で、同じくセクハラ疑惑追及の末辞任に追い込まれたKavanaugh氏を追及した民主党として、Biden氏擁護のダブルスタンダードを指摘されたのが導火線になったようです。)
記事のタイトルで使われている”snap at”という表現を取り上げましたが、”snap”というのはパチンとかポキッといったような感じで物を折ったり、切ったりする行為を指す動詞です。
“snap at”については、
To speak abruptly or sharply
(American Heritage Dictionary)
to speak or utter sharply or irritably
(Merriam-Webster Dictionary)
といった定義が当てはまりますが、短く早口の発言に苛立ちや怒気が含まれているものです。
記者の質問を一蹴、とか、ピシャリと撥ね付ける、といった日本語がぴったりくるようです。
2020年5月1日金曜日
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蘭です。
返信削除大統領選 の候補がセクハラだと摘発されるのはもう大統領選の定例行事なんですね。二十七年前のことをずっと我慢してきて、大変でしょう。でも、二十七年前のことですから、証拠がすでに跡形もなく消えてしまったのでしょうか。女性がバイデン氏を有罪にするのは法律の意味で時間的に不可能であり、証拠で罪の実在を証明することもなかなかできませんが、バイデン氏も自分のイノセンスを証明しがたいでしょう。政治的な嫌がらせ以外ほかなりませんね。