乗馬のことはあまり詳しくありませんが、馬を駆るために使用する鞭にはその使用回数のルールがあるそうです。下に引用する記事が目に留まりました。
The jockey who won the Kentucky Derby has been fined and suspended for using the riding crop too much during the race.
Jockey Junior Alvarado struck Sovereignty, the three-year-old colt that won the crown, eight times during the race, officials say.
Regulations say a rider may strike a horse a maximum of six times with a crop.
(Robin Levinson King. Kentucky Derby-winning jockey banned for use of crop. BBC News. May 11, 2025.)
記事によれば、ケンタッキーダービーで優勝した騎手が、最大6回という鞭の使用回数を超えて馬を鞭打ったということで、騎乗停止と罰金を課されたということです。
さて、記事のタイトル、本文で、
a crop
a riding crop
と出てくるのですが、"crop"に乗馬の鞭の意味があるとは知りませんでした。
"crop"と聞くと農作物の意味がまずは思い浮かびますし、動詞であれば(農作物を)収穫する、刈り取る、という意味が出てきます。
乗馬に使う短い鞭という意味は"crop"のエントリの最後の方に出て来ますので、農作物の"crop"と語源を同じくする単語ということになります。
ゲルマン語系であり、やはり農作物を意味する古高地ドイツ語Kropfから来ているとされますが、根から生じる実や穂、つまり作物を指すのが原義です。
鞭は英語で"whip"とも言いますが、鞭の先についた紐の部分(lash)が無い、柄の部分(stick)を"crop"と言ったもののようです。(Online Etymology Dictionary)乗馬用の鞭はこの柄の先端には、紐(lash)の代わりに輪っかの形状のものが付いています。
以前取り上げた"crop up"もご覧下さい。
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