spoonerism
ですが、カタカナの「スプーナリズム」という言葉を耳にしたことがあるという方もあるかと思います。("mondegreen"や"malapropism"よりはメジャーかと。)
"spoonerism"も言い間違いを取り上げた言葉です。具体的には特定の語の発音を間違えるというところに特徴があります。
当ブログで音位転換という現象による単語を取り上げてきましたが、"spoonerism"と音位転換はよく似ています。
ただ、"spoonerism"の特徴は1単語の発音を誤るというよりも連続する2語以上の語において、頭音が入れ替わってしまうというところにあります。
研究社大英和新辞典に載っている例として、
well-oiled bicycle
を、
well-boiled icicle
と言い間違えるというものがあります。このような言い間違いも"malapropism"と同様、滑稽な効果を生み出すものです。
"spoonerism"という単語もやはり人の名前から来ており、この類の言い間違いをすることで有名だった(?)オックスフォード大学New College学長であったWilliams Spooner氏に由来します。
言い間違いというのは誰しも経験があるのではないでしょうか?特に人前で喋る時、早口になってしまい、"spoonerism"のような言い間違いをしてしまうということはよくあることです。
こちらも具体例はネットやAIに譲りますが、"spoonerism"の類で私が思い出すのは幼児、子供が間違う発音です。
愚息が幼い頃、「タカシマヤ」を「タカシヤマ」と言ったりしていたのを思い出し笑ってしまいます。
"spoonerism"は言語学の専門用語としては、"mataphasis"というそうです。
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