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2019年1月31日木曜日

米ではしかが大流行 ― crop up

少し前から、ニュースのヘッドラインで、はしか(measles)の流行を伝えるものが多くなっているのが気になっていました。

アメリカ国内、どちらかというと東海岸の都市で大流行しているようなのですが、背景にはワクチン接種率の低下があるようです。


Yet another measles outbreak is endangering children — this one in Washington state. Of the 37 people already infected in this outbreak, at least 32 weren’t vaccinated against measles, and 35 were under 18 years old. Experts say this outbreak was easy enough to predict, and could have been prevented if more children in the area were vaccinated. The situation raises the question — how many more kids will get sick before vaccination rates increase?

Measles has been flaring up around the world, with outbreaks in the US cropping up in New York, New Jersey, and now, Washington state.
(Rachel Becker. Measles are coming back because of vaccination loopholes. The Verge. January 30, 2019.)


さて、今日取り上げたい表現は、


crop up


という表現なのですが、記事では、


with outbreaks in the US cropping up in New York, New Jersey, and now, Washington state


というくだりで、最初の勃発から周辺の州に拡大していった、というように読めます。

"crop"という単語を見てまず思い出すのが、作物、農産物、という名詞ではないでしょうか。

この"crop"という単語はドイツ語のKropfに由来するそうですが、ドイツ語のKropfも"crop"と同じく農作物を意味しています。

"crop"の動詞の意味に、頭髪を刈るというものがありますが、草木を剪定するのも"crop"です。

"crop"のそもそもの意味には「芽」という意味があるそうなのですが、伸びてくるもの、増えてくるもの、そしてそれらを刈り取るのが"crop"なのだろうと思われます。

このように考えると、"crop up"というフレーズが、


(問題などが)表面化する、生じる


という意味で用いられるのは納得が行きます。

American Heritage Dictionaryでは、


To appear unexpectedly or occasionally


と定義されています。


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