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2018年8月14日火曜日

travail

昨日、8月13日は”International Left-handers Day”、つまり「左利きの人を記念する日」でした。

友人やご家族に左利きの人はいらっしゃいますか?


Lefties get their own special day today – International Left-handers Day – and they can get a hand from Oreos, too.

In honor of the day, Oreo maker Nabisco has created limited edition Left-Handed Oreo packages, which are easier for lefties to open as the flap opens on the right side, as opposed to the standard left side opening.

Oreo is sending a free package of cookies to all the residents of Left Hand, West Virginia (population: 390), but others can order them, too, for $3 at LeftHandedOreo.com.

A humorous Oreo video makes fun of the travails of lefties, including right-handed scissors and notebooks, and clashing elbows at the dinner table. Researchers have found 10 percent to 15 percent of people are left-handed.
(Mike Snider. Today is International Left-handers Day, and Oreo has a special treat for southpaws. USA Today. August 13, 2018.)


クッキーのオレオで知られるナビスコ社はこの日、左利きの人のための特別パッケージを発売したということで話題になっています。オレオのパッケージが具体的にどのような点で左利きの人向けになっているのか、具体的によく分かりませんが、世の中の道具の仕様やデザインが右利きを前提として作られているというのは、それを当たり前のこととして享受している右利きの人間には分からない話かも知れません。

引用した記事で、


the travails of lefties


という箇所がありますが、この”travail(s)”はフランス語を勉強したことのある人ならばご存知のようにフランス語からの借入語です。

フランス語では労働、仕事という意味がまず出てきます。今もあるのか知りませんが、昔「とらばーゆ」という名前の転職情報誌があるいました。

ここでは英単語として、発音もフランス語式ではなく、意味も苦労、辛酸、といった意味です。この”travail”の語源を辿るとラテン語trepaliumに遡ります。

このtrepaliumとは、tres(3つの)palus(stakes 杭)の意であるとされ、古代ローマで用いられた拷問の道具なのだそうです。(具体的のどのような道具だったのか窺い知ることはできないのですが、ネット検索では罪人の四肢を拡げさせて固定する磔のようなイメージのものが見られます。)

“travail”の苦難の意味はこの拷問の道具に由来しているという訳ですが、我々のよく知っている単語である”travel”も同語源であり、旅というのはそもそも苦難や苦痛を伴うものだった訳です。

かわいい子には旅をさせよ、とは言いますが。


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