戦火の絶えることがないイスラエルのガザ地区ですが、トランプ大統領は就任後、ガザを米国が所有して経済開発などを行なうというアイデアを提示し、物議を醸していました。
そして最近になってトランプ氏がSNSに投稿した動画がさらに反発を招いているようです。AIにより生成された動画だそうですが、その内容はというと、米国による開発がガザ地区をまるでビーチリゾートのように変貌させ、その立役者たるトランプ大統領の黄金の立像が街中に立っているという、見る側としてはちょっと引いてしまうようなものです。
Trump's no stranger to off-the-wall posts himself (especially on Truth Social), and, well, he's at it again. This time, on Tuesday evening, he posted a truly bonkers video, seemingly made by generative AI, of Gaza being transformed into a Trump-ified resort town.
(中略)
One person called the video "the most disgusting, the most shameful, the most hideous public communication by a US President in living memory."
(Alana Valko. People Genuinely Cannot Believe This "Disgusting," "Nauseating," And "Offensive" Post From Donald Trump Is Real. Yahoo! News. February 27, 2025.)
動画には札束をバラまくマスク氏や上半身裸になってビーチで横になっているトランプ、ネタニヤフ両大統領などの画像が含まれており、甚だ奇怪な、また突拍子もないという印象を受けるものです。
今日取り上げる表現、
off the wall
がまさにその「突拍子もない」、奇妙な、という意味のフレーズですが、辞書には俗語表現として載っています。
"off the wall"が突拍子もないという意味になるのはどういう背景からでしょうか?
諸説あるらしいですが、壁に向けて打ったボールが跳ね返って(off the wall)、あらぬ方向に飛んで行き翻弄される様を指したという説明があります。
また別の説明によると、"wall"はサーフィンの高波のことで、こちらも波に乗ろうとしたところが跳ね返されたり波の勢いに乗れずで(off the wall)、翻弄されることからそのような意味になったというものです。
引用記事では、名詞を修飾する語としてハイフンで繋がった形になっていますが、
off-the-wall remarks/comments/joke/ideas/thoughts/questions
などといった用例があります。
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