改正皇室典範が国会で成立しました。国内の議論も喧しいものがありますが、海外メディアからも注目されたようで、幾つかの記事に目を通してみました。
現在の今上陛下の皇位を継承する順序として、秋篠宮殿下、その子息の悠仁さま、そして常陸宮さま、までは明らかとなっています。しかしながらこの状況では男系男子による皇位継承が危ういとの危機感から、旧宮家との養子縁組による皇位継承を認めるというのが皇室典範改正の目玉となっています。
今上陛下には愛子さまがおられますが、女性なので皇位の継承者にはなり得ない、という点が皇室典範改正に異を唱える立場からは疑問視されていました。女性天皇では何故いけないのか、男女平等、男女共同参画の現代において時代遅れではないか、という論陣を張るものです。
海外メディアの報道もやはりこうした論調が目立ちます。CNNの記事から引用です。
Japan’s monarchy has for centuries maintained male-only succession, which is on-brand for a deeply patriarchal society where men dominate other spheres of life such as business and politics.
Now, that rule has come to threaten the very survival of the world’s oldest monarchy which, in recent decades, has spawned more daughters than sons.
To solve the dearth of heirs, government ministers have proposed reinstating former branches of the royal family, thereby expanding the pool of male successors. The changes are awaiting parliamentary approval.
(Japan is running out of royals. So why won’t it let women become emperor? CNN. July 14, 2026.)
日本という国は2600年以上に渡りひとつの皇統が途切れることなく継承されてきた、世界で唯一の国である、この伝統を断絶させてはならない、と保守派は主張します。
BBCの記事などでは、上述した皇位継承者のうち最も若い世代である悠仁さまを継ぐ男子が無くなった場合、この伝統が途切れると指摘しています。
喫緊の課題として、
the dearth of heirs
すなわち、皇位継承者の不足が問題です。
ここで使われている"dearth"に"dear"というスペルを認めることができます。実際のところ、"dearth"という単語は、手紙の書き出しで相手に対し"dear"と呼び掛けるその"dear"と関連しています。
親愛なる、という意味の"dear"は元々は高価な、貴重な、という意味がありました。安くてありふれたものに対比しての表現ですが、貴重ゆえに少ない、あるいはその逆で、少ない故に貴重、ということで、不足しているという意味合いを持つようになったものです。