イランに対する停戦交渉の期限を再度延期しているトランプ大統領ですが、最新の情報ではその期限を米国東部時間4月7日午後8時に置いたと報じられています。それまでにホルムズ海峡封鎖解除を含む交渉内容に合意しなければ、一夜にしてイランという国が滅ぶ可能性があると発言したと報じられています。
In his jaw-dropping expletive-laden post on Easter Sunday, Trump demanded Iran agree to open the Strait of Hormuz or face “living in Hell.”
The president has given until Tuesday night for Iran to agree as the U.S. continues to carry out strikes.
“The entire country could be taken out in one night, and that night might be tomorrow night,” Trump said on Monday.
“We can bomb the hell out of them. We can knock them out for a loop.”
(Sarah Ewall-Wice. Trump, 79, Makes Bizarre Boast He Knows What God Is Thinking. The Daily Beast. April 6, 2026.)
トランプ大統領の発言が引用されていますが、その中に、
We can knock them out for a loop.
というくだりがあります。ここで使われているのは"knock (someone) (out) for a loop"という俗語表現です。
American Heritage Dictionaryでは、
Slang
To surprise tremendously; astonish.
と載っており、(相手を)ひどく驚かす、驚愕させる、というような意味となっています。一方、Merriam-Webster Dictionaryでは以下のような3つの意味合いがあげられており、
overcome
demolish
dumbfound, amaze
驚愕させるという意味に加えて、叩きのめす、完全に破壊する(demolish)という意味があることがわかります。
よく分からないのは、"〜for a loop"とある部分の"loop"の解釈ではないでしょうか。
実のところ、当ブログで以前、
という表現を取り上げたことがあります。Collins Cobuild Dictionary of Idiomsでは、throw 〜 for a loop、knock 〜 for a loopをひとまとめに載せており、その解説では意味するところはやはりびっくりさせるというものです。このフレーズには相手を驚愕させる出来事が唐突であるが故にに、それが非常に衝撃的である、また相手を困惑させる程であるという意味合いがあるようです。
そうしてみると、"loop"の解釈としては"loopy"という表現に見られる阿呆、頭がおかしい、という意味合いに関連しているように思われます。すなわち、出来事のショックが相手を呆けさせるくらいに強烈であることを言っていると解釈できるかと。
徹底的に破壊するという意味合いに関しても同様で、やられた方が呆気にとられるくらいにこてんぱんにするというある種の誇張表現にも思われます。