"spirit"という単語は日本語でもカタカナで”スピリット”で通っているところがあって馴染みのある単語だろうと思います。精神、魂という日本語訳でもお馴染みです。
今日取り上げるのは、動詞の"spirit"です。こんな意味もあったの?
BEIRUT — A wounded British photographer who had been trapped in the besieged Syrian city of Homs was spirited safely into Lebanon on Tuesday in a risky journey that killed 13 rebels who helped him escape the relentless shelling and gunfire.
(Wounded British journalist smuggled safely out of besieged Syrian city of Homs. The Washington Post. February 29, 2012.)
私はこのような用法での"spirit"という単語を知りませんでしたが、辞書を引くと、
こっそり連れ去る(持ち去る)、誘拐する、神隠しにする
とあります。上記の引用では、"spirited safely"とありますから、”誘拐”や”神隠し”は適当ではなく、恐らく敵の目をのうまく逃れた救出作戦であったというコンテクストだろうと思われます。
記事タイトルの、"smuggled safely out of..."も同様ですが、"smuggle"という単語を辞書で引いて得られるのは、”密入国(させる)”、”密輸入(する)”などの意味です。ここでも、"safely"という副詞とコンテクストによって意味合いが変化しています。
American Heritage Dictionaryでの"spirit"(動詞)の定義を見て見ますと、
To carry off mysteriously or secretly
となっており、極めてシンプルな定義です。誘拐のような犯罪のコンテクストでも、今回引用した記事にあるような救出作戦でもあてはまります。
ちなみに、宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の英語タイトルは"Spirited Away"だそうです。
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