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2012年3月1日木曜日

バンコクでヒトラー人気 ― fuehrer

一昨日の”ヒトラーの隠し子!?”に続いてまたヒトラーの話題ですが、全くの偶然です。記事の内容にも関連はまったくありませんので、悪しからず。


Cartoon pandas, Teletubbies, Ronald McDonald. At first glance they don’t seem to have much in common beyond a certain childlike quality. But during a visit to Bangkok you may discover another trait these popular cultural icons now share: their resemblance to Adolf Hitler.

In the Thai capital’s latest outbreak of Nazi chic, pandas, Teletubbies and Ronald have metamorphosed into cutesy alter egos of the Führer, who seems to exert a childlike fascination over some young Thais.
(Tibor Krausz. Bangkok's 'Hitler chic' trend riles tourists, Israeli envoy. CNN. February 27, 2012.)


タイの首都、バンコクで、ヒトラー人気と言いますか、あのナチス党の指導者ヒトラーをもじったようなキャラクターデザインが若者の間で人気を呼んでいるようです。どんなことになっているかは、ここで説明をつくすよりも、記事の写真を見れば百聞は一見に如かず、というところでしょうか。

さて、今日取り上げたい表現は、"(the) Führer"です。

スペルから想像つくようにドイツ語ですが、英単語としても定着したといっていいドイツ語のようです。

"(the) Führer"と言えば、すなわちヒトラーのことなのです。ランダムハウス英和辞書にもエントリがあります。

American Heritage Dictionaryでは、


A leader, especially one exercising the powers of a tyrant.


となっています。スペルはウムラウトのある"Führer"ではなく、"fuehrer"です。

バンコクでのヒトラー人気については当然ながら批判も大きく、若者の無知、つまりは歴史認識の浅さから来るものとされていますが、同様の現象はタイに限らずインドから日本に至るまでアジア諸国で見られるものであり、外交面でもセンシティヴな問題になりうるというのが記事の見方のようです。

"fuehrer"の語源は、ドイツ語の"vüeren" (to lead)、つまりリードする、という動詞だということです。

リーダー不在と言われ閉塞感の漂う日本で、リーダーを求めてヒトラー人気が高まっているということは考えたくありませんが、そうだとするとちょっと恐ろしい気もします。

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