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2020年5月29日金曜日

feisty

新型コロナウィルス感染症の死者は米国で遂に10万人を超えたそうです。

コロナの恐ろしさは、陽性と診断されても無症状という人もいれば、数時間~数日のうちに症状が重篤化し、死へと追いやられる人もいるという事実ではないかと思います。

高齢者にとってはとりわけリスクが高いところ、マサチューセッツ州の103歳女性が感染から無事生還したというニュース記事を目にしました。


EASTON, Mass. – Shelley Gunn describes her Polish grandmother, Jennie Stejna, as having a feisty spirit. Stejna certainly displayed that spirit as the 103-year-old woman recently survived a bout with the coronavirus.

(中略)

As Stejna’s condition worsened, Gunn said they called to say what they thought were their final goodbyes. She thanked Stejna for everything she had done for her. When Shelley's husband, Adam Gunn, asked whether Stejna was ready to go to heaven, she replied, “Hell yes.”

But on May 13, Gunn said she got good news — Stejna had recovered.

“This feisty old Polish grandmother of ours officially beat the coronavirus,” Adam Gunn, said.
(103-year-old Massachusetts woman beats coronavirus, celebrates with Bud Light. USA Today. May 27, 2020.)


新型コロナウィルス感染症を見事に乗り越え、快気祝い(!?)にビールを飲む病床での姿が印象的です。

103歳の“元気なおばあちゃん”、について、


feisty


という表現が使われています。

この"feisty"という形容詞は、元気いっぱいとか、血気盛んな、という意味で用いられる口語表現ですが、その語源は興味深いものがあります。

"feisty"の前に、まず"feist"という名詞があるのですが、これは米国、特に南部において小型の雑種犬のことを指すそうです。

さらに遡ると、"fist"、あるいは"fice"という単語に辿り着きますが、中英語でfysting curreと呼んでいたものが短縮したものらしく、その意味は"stinking cur"(臭いイヌ)というものだったそうです。

臭いのには理由があって、それはおなら(放屁)なんですが、中英語でのfysten、あるいはfistenにはおならをする(break the wind)という意味があったそうで、現代語の"fart"にも通じるとか。(以上、Online Etymology Dictionaryの解説を参考。)

本題に戻りますと、"feisty"なおばあちゃんはコロナから復活できて本当に良かったと思います。


1 件のコメント:

  1. 蘭です。
    生きていることは何よりです。もし、このコロナが重症化しない、または予後が良好で、みんな回復できるとしたらいいです。
    犬が元気、生命力の象徴だと認識されていることは中国でも同じです。かつての中国農村では、子供を「二狗(狗は犬のことです。)」と名付けていることが多いです。日本の方はなんでしょうね。調べると、イノシシと猪突猛進が出てきました。

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