トランプ政権、早や内輪揉め、でしょうか。
先週末、トランプ大統領はDOGEを事実上率いるイーロン・マスク氏が近く政権を離れると発言したと報じられました。マスク氏はフェイクニュースと否定したようですが、マスク氏とトランプ氏の間に見解の相違があるのではとの憶測を呼んでいます。
そして今日見た記事では、マスク氏がトランプ政権で貿易関係の顧問を務めるPeter Navarro氏を無能とこき下ろしたとの報道です。
Elon Musk has called President Donald Trump's trade adviser, Peter Navarro, a "moron" over comments he made about his electric vehicle firm, Tesla.
(中略)
It was in response to an interview Navarro gave in which he criticised Musk. "[He's] not a car manufacturer. He's a car assembler, in many cases," Navarro said.
The spat was the most public sign of disagreement yet between Trump's trade team and Musk, the world's richest man who heads the Department of Government Efficiency (Doge) which is tasked with slashing the size and spending of the federal government.
(Musk labels Trump trade adviser 'moron' over Tesla comments. BBC News. April 9, 2025.)
トランプ関税がもたらす米国内のビジネスへの悪影響については、例えば自動車産業に関して言えば、海外から部品などを調達したり、完成車を輸入するメーカーは関税による価格上昇が避けられないと言われています。
Navarro氏はマスク氏がCEOを務めるテスラを指して、自動車メーカーではなく、部品調達を海外に依存する「自動車組み立て業(car assembler)」とコメントし、これにマスク氏が反発した模様です。
そもそもマスク氏は自由貿易主義の立場から、米国が欧州などへ関税を課すことには反対しているらしく、この点をとってもトランプ氏とは相容れない立場とされています。
こういった政権内の軋轢はメディアの格好のネタというところですが、見解を問われたホワイトハウス広報担当のコメントが取り上げられています。
Later on Tuesday, White House spokeswoman Karoline Leavitt was asked about the row between Musk and Navarro. "These are obviously two individuals who have very different views on trade and on tariffs," she told reporters.
"Boys will be boys, and we will let their public sparring continue," Leavitt said.
(ibid.)
そのコメント、
"Boys will be boys"
というもの。
「男の子はいくつになっても男の子」というように訳されますが、男の子というものはやんちゃなもの、というような意味です。いたずらをするとか、けんかが絶えないとか、そんな男の子の性(さが)は仕方がない、だから大目に見てあげたら・・・、というような時に使うフレーズです。
この発言をしたKaroline Leavitt氏は若干27歳という若さでホワイトハウス報道官に抜擢され話題を呼んだものです。1児の母ではあるようですが、マスク氏は53歳、Navarro氏は74歳・・・。
「男の子だから仕方ないわね・・・、好きなようにやらせたら・・・」
言われた当人らはどう思っているのでしょう?
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