失態や不祥事、製品欠陥など、あまり公にしたくないことを伏せておきたいのは個人も企業も同じですが、英語の表現で、
brush ... under the rug
という表現があります。動詞の"brush"は、"push"や"sweep"などが使われることもあります。また、"rug"(絨毯)は"carpet"となっていることもあります。
比喩的に非常に分かりやすいのですが、見た目のゴミをカーペットの下に押しやって見えなくしてしまうということです。
記事のタイトルにした、”うやむやにする”という表現が適切かどうかというところですが、下記の記事を読んだ時、Apple社が何とかiPhone 4のアンテナの問題を”うやむや”にしてしまいたいんだな、という感じが読み取れます。
Apple launched the iPhone 4 Case Program app in the App Store a few days ago, and is expected to invest somewhere in the neighborhood of $175 million on the free bumper program aimed at reluctantly addressing reception issues with the iPhone 4. There is something that doesn't add up, though, about the timing that makes the program seem like a bait-and-switch designed to brush the problem under the rug.
(Tony Bradley. Apple iPhone 4 Bumper Giveaway Timeline Doesn't Add Up. PC World. July 25, 2010.)
アンテナの問題を修正するために配布する予定の無償のケース("free bumper")は、提供のタイミングを考えると辻褄が合わず("doesn't add up ... about the timing")、この問題をうやむやにするための”おとり”("bait-and-switch")ではないか、という見方です。
なぜ、辻褄が合わないかということが記事の後半に出てきます。
It's awesome that Apple is granting full refunds, but you might not get a bumper in time to determine if it's an effective solution or not before the 30 day deadline expires. And, by the way, just because Apple is willing to give you a full refund doesn't mean that AT&T is willing to surrender your contractual obligation.
(ibid.)
Apple社はiPhone購入後30日以内であれば全額返金に応じるということを言っているそうなのですが、肝心の無償のケースがその30日以内に入手できそうにないということです。また、細かい話になりますが、iPhoneは良いとして、通信キャリアのAT&Tについては別の話ということなのだそうです。
iPhone 4のアンテナ問題はしばらく続きそうです。
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