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2016年12月21日水曜日

おさがり ― hand-me-down

"hand-me-down"という表現をご存知でしょうか?


It's highly likely that a child in your family will get an iPad or a hand-me-down iPhone as a gift this holiday. Their shiny, new iDevice gives them access to amazing technology. But it also puts both them and you at some risk too.
(How to turn on iOS parental controls in 20 seconds video. CNET. December 21, 2016.)


"a hand-me-down iPhone"と出てくるのですが、これは日本語でいう「おさがり」、あるいは「お古」のことだそうです。

個人的には、"handed-me-down"がなんとなくしっくりくるような気がするのですが、恐らく視点の違いなのでしょう。

引用したコンテクストでは形容詞として使われていますが、名詞としても使われます。

複数形は、


hand-me-downs


となります。


2016年12月20日火曜日

smoke

記事の引用からどうぞ。


FDA Smokes Black Box Warning on Chantix

The US Food and Drug Administration (FDA) has approved dropping the black box warning regarding possible serious neuropsychiatric side effects with Pfizer's smoking cessation drug varenicline (Chantix, Champix), Pfizer said on December 16.

The FDA first put a black box warning on varenicline in 2009 after receiving reports linking the drug to psychiatric side effects, including suicidal thoughts, hostility, and agitation.

Earlier this year, a joint FDA advisory committee voted to remove a box warning about possible neuropsychiatric side effects. As reported by Medscape Medical News, members of the Psychopharmacologic Drug Advisory Committee and the Drug Safety and Risk Management Advisory Committee concluded that in light of results of a large postmarketing randomized clinical trial, the box warning on varenicline is not warranted. The FDA agreed.
(Megan Brooks. FDA Smokes Black Box Warning on Chantix. Medscape. December 19, 2016.)


記事のタイトルで使われている、"smoke"の意味を取り上げたいと思います。

ちょっと業界的な話になりますが、FDAというのはアメリカ医薬食品局のことで、日本では厚労省に相当するお役所です。そして、"black box warning"というのは医療用医薬品の添付文書における使用上の注意(警告)を記載したセクションのことを指しています。主に、当該医薬品を服用した際に発生する恐れのある副作用などについて記載しています。

その、"black box warning"を"smoke"する、とは一体どういう意味なんでしょうか?

"smoke"は煙のことですが、ここでは動詞として使われていることは明らかですね。辞書に頼りますと、俗語の表現で、


「消す」


とありました。これは即ち、殺す(to kill)という意味なんですが、銃で撃ったときに煙が出てくることからこのような意味に発展したものと思われます。

"smoke"にこのような俗語の意味があるとは今回の用例に触れるまで知りませんでしたが、知らなくとも本文を読めば、"drop(ping)"、また"remove"の意味であることは分かりますね。

もう1つ付け加えますと、今回話題になっているChantix(Champix)という薬は製薬大手ファイザーが製造販売をしている禁煙補助剤です。

タバコに絡む話だけに、"smoke"とは記事のライターのしゃれを効かせたものでしょうか。


2016年12月19日月曜日

electoral college

アメリカ大統領選はトランプ氏の勝利でもう決まったこと、という風に思われている方が多いかもしれませんが、実のところまだ確定した訳ではありません。

ご存知の方には釈迦に説法となってしまいますが、本日(12月19日月曜日)、選挙人団による正式投票を経て、トランプ氏を次期大統領に選出することが決定するのです。

選挙人制度というのは、アメリカ各州において有権者から選ばれた選挙人が11月の大統領選一般投票での結果を受けて、候補者に投票するという仕組みです。つまり選挙人自体は何かの選択をするのではなく、単に各州の結果を受けて投票という行為のみを行うということになります。

今回の結果では、共和党の選挙人が306名、民主党の選挙人が232名で、それぞれドナルド・トランプ氏、ヒラリー・クリントン氏に投票することになるので、当然306対232でトランプ氏の勝利、となる予定です。


When the Electoral College meets Monday for the 58th time in American history to cast the only official vote for president, its 538 members will be acting as the most powerful political institution in the world.

Yet there’s little understanding of who these 306 Republicans and 232 Democrats are, the role they play, or how they were selected. That’s because presidential electors have never done anything more than rubber-stamp the results of the general election.
(Kyle Cheney. Who are the electors? Politico. December 18, 2016.)


選挙人団のことを、"Electoral College"と言います。

ここでの"college"は、大学の意味のカレッジと同じ単語ですが、"college"には、大学という意味以外に、


(一定の権限・資格・目的などを持つ人たちの)団体、協会、学会
(ランダムハウス英和辞書)


という意味があるんですね。

今日引用した記事については、タイトルからも分かるように、この"Electoral College"の仕組みを分かりやすく解説したものになっており、参考になります。

選挙人は各州に応じて数が決まっており、当該州での一般投票の結果を受けて選挙人の票の全てが勝利した候補に割り当てられる「総取り方式」と呼ばれます。各州に割り当てられる選挙人の数については、合衆国憲法で規定されており、米国連邦議会における議席数プラス2(上院分)だそうです。最も少ない州で選挙人数は3(モンタナ、ワイオミング、アラスカなど)、最も多いカリフォルニア州で55だそうです。


2016年12月16日金曜日

Draconian

人工妊娠中絶は非常にナイーヴな話題で、アメリカなどでは賛成派と反対派が激しく衝突するテーマで、選挙でも争点になるほどです。

私はこのテーマについてあまり深く考えたことがないのですが、下記の記事を読んで、中絶に対する考え方には各国各様であることを知りました。

世界196カ国のうち、中絶が許容されているのは58カ国に留まります。なお、母体の生命に関わる場合にのみ中絶を認めるという国を含めると134カ国になるそうです。これは、残る62カ国では中絶は原則認められない、ということになります。さらに、このうち6カ国では例外なく中絶を禁じており、母体に生命の危険があっても、あるいは産まれてくる子に重度の障害があることが分かっていても中絶が認められないということです。


LONDON — In November, Scottish First Minister Nicola Sturgeon said she would explore offering Northern Irish women a free and legal means to terminate their pregnancy.

(中略)

Around the world, 58 of 196 countries provide abortions on request, and 134 of 196 countries only allow abortions to preserve a woman's physical health.

Six countries — El Salvador, Malta, the Vatican, Chile, the Dominican Republic, and Nicaragua — still refuse abortions to women under any circumstances, even if it's to save her life. It means that under many circumstances, such as rape, incest, or if the fetus has a severe abnormality, women still must bring a pregnancy to term.

Developing countries, which have the strictest laws around ending a pregnancy, have the highest unsafe abortion rates. It is estimated that around the world, 78,000 deaths result from unsafe abortions every year. These are the countries with the strictest abortion laws around the globe.
(Andree Gorman. The 9 countries with the most draconian abortion laws in the world. Business Insider. December 16, 2016.)


さて、記事のタイトルで、


the most draconian abortion laws


と出てきますが、この"draconian"という形容詞は、厳しい、とか厳格な、という意味です。

古代ギリシャの法律家であるDraco(ドラコン)という人の名前に由来するのですが、彼の制定した法律では軽微な罪も死刑になるという厳しいものであったことから、"draconic"(後に、"draconian")という表現が生まれたそうです。

記事によると中絶を禁止する国は発展途上国に多いそうですが、一方中絶手術による事故が多いことも特徴のようです。


2016年12月15日木曜日

flat earther

アメリカのトランプ次期大統領は地球温暖化について否定的見解を持っているようです。

人類の活動が地球温暖化につながっているという論理に基づいて、では温暖化ガス排出についての規制を設けよう、という国際的な動き、枠組みがあるわけですが、トランプ氏に言わせれば、「そんなのウソだ」ということで、パリ協定から離脱すると公約していました。

常識からすると、温暖化は何とかしなければならない喫緊の課題であり、温暖化はでっち上げという主張はどちらかというと非常識の部類に入ってしまうのですが、トランプ氏の見方はその非常識を常識に変えるもののようです。。


The label “flat earther” is usually reserved for skeptics of man-made global warming, but now President-elect Donald Trump’s team is comparing climate science “consensus” to the belief the world was flat.

“[W]e did a lot of things wrong in the scientific community,” Anthony Scaramucci, a member of Trump’s executive committee, said on CNN Wednesday, according to Politico. Scaramucci was responding to the often used talking point that the scientific “consensus” backs man-made global warming.
(Michael Bastasch. Trump Team Turns ‘Flat Earther’ Label Against Climate Activists. Daily Caller. December 14, 2016.)


"flat earther"という表現が出てきます。これは、地球が平たい(flat earth)と主張する人たち、の意です。

現代において地球が平たいと信じている人は皆無で、地球が球状の天体であることは誰でも知っています。しかし、歴史的に見れば、かつては地球平面説がる専門家が地球球体説と対立していたことも事実です。

"flat earther"はこの歴史的な対立を揶揄したもので、既に誤りと分かっている説や理論に固執する人たち、という意味合いで使われます。

地球温暖化の話に戻ると、温暖化自体はデータによって裏付けられているわけで、それを信じないのは間違っている、ということで、通常、温暖化に否定的な人に対して"flat earther"のレッテルが貼られます。

トランプ氏(正確に言うとトランプ政権移行チームのメンバー)はその意趣返しとでも言いましょうか、温暖化があると主張する人たちに"flat earther"というレッテルを貼り、その妄信振りをからかっているようです。