単語の練習帳をたまたま見ていましたら、下のような例文があり、おや、と思いました。
The kindly foreman was too reticent to openly castigate the clumsy new worker.
ひっかかったのは、"kindly"という単語です。副詞として用いられるのには違和感ありませんが、構文的には上記の例は、形容詞的に用いられているとしか考えられません。
勉強不足を露呈するようですが、接尾辞の"-ly"には、副詞を形成するものと、形容詞を形成するものと2種類あることを、研究社の大英和辞典を確認して再確認しました。
ややこしいのは、"kind"という単語の場合だと思われます。たとえば、"manly"という語は、形容詞的に用いられることがほとんどで、副詞的に用いられるのは古語的であるようです。"kindly"は副詞としても、形容詞としてもほぼ同等に使われているようですが、個人的には、"kindly let me know sth..."や"You are kindly requested not to smoke."などのように副詞的に用いられる方に慣れていましたので、上記例文はある意味新鮮でした。
それで、形容詞"kind"と形容詞的に用いられる"kindly"に違いはあるのか、ということですが、Googleで検索すると色々出てきます。
形容詞としての"kindly"は名詞の前に置かれる限定用法(例: kindly smile)としてしか有効でなく、"kindly"を叙述的に用いる(例: looks kindly)のは間違いといった情報もありますが、コーパスで調べると、叙述的に用いられている"kindly"も少ないながら例が無いわけではないようですので、間違いとは言えないでしょう。
2009年6月10日水曜日
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