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2016年10月26日水曜日

何と訳す? ― lights-out

アップル社のアイフォーンの売り上げが芳しくない、というニュース記事から引用します。


The heyday of Apple's lights-out iPhone growth has passed.

Since introducing the hugely popular iPhone 6 two years ago, the tech giant has labored to spark the intense consumer passion it has counted on to make the iPhone an even-better seller year after year.

Apple is still struggling to reignite interest. The iPhone 7, which went on sale last month, has an improved camera and is water resistant. But it looks an awful lot like the iPhone 6, and that may not give consumers enough enticement to upgrade.
(Ben Fox Rubin. iPhone sales slump. Apple still raking in billions. CNET. October 25, 2016.)


先月、最新のアイフォーン7が発売されましたが、新鮮味に欠けるらしく、売り上げを伸ばせていないそうです。スマホ市場自体、全体として出荷台数が頭打ちになっているのでしょうか。

記事の冒頭、アップルはその絶頂期を過ぎた、とありますが、


lights-out


の意味が掴めませんでした。

"light out"は「消灯する」の意味です。"lights-out"を辞書で引いてみると、やはり消灯時刻、消灯の合図、といった意味しか見当たりませんでしたが、ここで"lights-out"は"iPhone growth"を修飾しているわけで、意味がつながりません。

いくつかの辞書をあたったのですが、明確な定義を見つけられませんでした。

唯一引っかかったエントリが、ランダムハウス英和の、"lights-out factory"というもので、その説明が、


(作業灯不用の)完全自動工場


というものでした。何となく分かったような、分からないような。

ネットでこれと符号するように、Macmillan Dictionaryの下記のような定義を見つけました。


if a machine or manufacturing process runs lights-out, it is controlled by a computer and does not need a human to be present in order to operate or supervise it


この定義において、"lights-out"は動詞"run"を修飾する副詞として使われていますが、要は人手を介することなく工程が自動化されているということを意味するようです。

それで大体想像がつくのですが、"lights-out... growth"とは、アップル社自身が特に宣伝やマーケティングなどの努力をしなくても飛ぶように売れてきたアイフォーンがここに来て売り上げた頭打ちになった・・・、そのような意味合いで使われているのではないか、ということです。

コーパスも当たってみましたがこのような用法は見当たらず、この記事のライターの特異的な表現方法なのかも知れません。


1 件のコメント:

  1. http://ask.metafilter.com/86837/what-does-it-mean-the-shooting-withof-the-lights-out

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