情報通信技術の発達のおかげで我々は24時間365日、時と場所を選ばずコミュニケーションが取れる環境にいます。
かつてのサラリーマンは会社を出れば仕事からは解放され、翌日出勤するまではしばし仕事から離れることもできました。ところが、現代では仕事というものはオフィスでしかできないものでではなくなり、携帯電話やスマホで受信する電話やメールを見てしまったが最期、対応しなければならないような強迫観念に襲われます。
Stop me if this sounds familiar: you need some well-deserved time off work – and off the grid — but you don’t want to seem unresponsive to clients or co-workers.
Just as technology makes you accessible to everyone, anywhere and anytime, you can use these same tools to responsibly take a little time off for when you need it, without suffering from FOMO (fear of missing out), or risk upsetting your colleagues. Perhaps a short digital detox is just what the doctor ordered.
(Marc Saltzman. How to turn off the always-on work culture and save your sanity. USA Today. April 15, 2017.)
こうした環境にあっては、真に仕事から解放されるためには、自分自身で断ち切るより他に無く、つまりオンとオフとを明確に区別する決意にかかっています。
"off the grid"という表現が使われています。
"grid"というのは、"gridiron"の略で、元は格子状になった網のことなのですが、電気などの敷設網のことを指しています。その"grid"から離れている(off)状態を指している訳ですが、これはつまり電気などのインフラから遮断されているということを指しています。
インフラの恩恵にあずからない状況ということなのですが、これを現代の情報通信の重要インフラであるインターネットに置き換えると、「オンラインではない」、つまりネットから遮断されてオフラインになっている、ということになります。
"Digital detox"という言葉が取り上げられて久しいですが、真に自由を享受するためには我々の生活を便利にしてくれているはずのインフラから自らを遮断しなければならないとは何とも皮肉なものです。
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