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2026年10月6日火曜日

fog line

交通事故のニュース記事からの引用です。カリフォルニア州マリブで、停車中の乗用車にSUVが衝突し、乗用車に乗車していた男性が死亡したというものです。


A longtime chef for the famous Japanese restaurant chain Nobu was killed over the weekend in Malibu, California, when a teen driver crashed into his parked vehicle, where he was sleeping while waiting for his shift to start.

(中略)

The California Post reported that the teen driving the Range Rover in Uchimiya’s case on Saturday veered across the road’s fog line, which separates the traffic lane from the shoulder – and hit the chef’s car.
(Edward Helmore. Nobu chef killed by teen driver who crashed into his parked car in Malibu. The Guardian. October 5, 2026.)


事故原因については、衝突したSUVがスピード超過していた上に、


veered across the road’s fog line


と説明されています。"fog line"という表現を知りませんでした。続く部分には道路と路肩(shoulder)を隔てる線であるとの説明があることから、これは日本では路側帯、あるいは車道外側線と呼ばれるものに相当するものだと思われます。つまり、道路端の路側帯に寄せて停車していたところにスピード超過のSUVが突っ込んだということです。

車道端の路側帯を示すライン(または車道外側線)をアメリカでは"fog line"と呼ぶということを学びました。その命名は霧が発生した時に車道の端をドライバーに分かるように示すことが目的なのだそうです。

事故現場となったハイウェイはマリブの海岸線沿いの道路で事故が多いことで有名だということです。

亡くなったのは現地で人気の日本食レストランの日本人シェフだということです。ご冥福をお祈りします。


2026年10月5日月曜日

goober

ルイジアナ州選出の上院議員ジョン・ケネディ氏(74歳)が2028年の大統領選への出馬を検討しているというニュース記事からの引用です。


WASHINGTON — Verbal sharpshooter Sen. John Kennedy kept the door open to a 2028 presidential run and defended Sen. Tom Cotton from President Trump’s wrath over his blocking of the Sunshine Protection Act.

“My plans right now are to run for re-election, but as I’ve said before, if I don’t think I can be effective in the Senate anymore, I would consider it,” the 74-year-old told NBC’s “Meet the Press” on Sunday.

“I haven’t made a decision. If a bunch of, on my side of the aisle, if a bunch of goobers run, and I think they’re goobers, and one of the goobers might win, and I think I could do a better job, I would consider running.”
(Ryan King. Sen. Kennedy floats 2028 prez bid if ‘a bunch of goobers run’ — as he goes after Trump. October 4, 2026.)


次期大統領選を巡ってはまだ不透明なところが多いですが、前回の大統領選でトランプ氏に破れたカマラ・ハリス氏や、ニューサム加州知事などの有力候補の名前が取り沙汰されています。

ケネディ氏はこうした人達よりも自分の方が大統領職に相応しいと自信満々のようです。発言に出てくるのは、


goobers


という見慣れない単語ですが、間抜けという意味で使われるようです。

"goober"とはアメリカ南部方言でピーナッツのことだそうで、これはアフリカのバンツー語n-gubaから来ているそうです。

ピーナッツが間抜けの意味になるのはよく分かりませんね。

ちょうどこの時期、落花生の収穫シーズンですが、週末は生落花生を買い求め、茹でたのを美味しくいだだいたところです。

2026年10月2日金曜日

pinky-swear

人間がAI(人工知能)を制御できなくなる危険性に対してトランプ大統領は否定的で、AI開発を遅らせるのはバカげていると言っています。

そのトランプ氏はAIという名称が良くないと言い、SI (Super Intelligence ) と改称すると宣言しましたが、グーグルやメタ、アンソロピックなどAI関連企業のトップをホワイトハウスに招き、AI(SI!?)開発において各社が内部統制を強化するとの内容で合意したと報じられています。

各社のCEOらが合意、署名した共同声明のような文書が公開されています。その文書中、トランプ氏の署名欄では、"President of the United States"が、"President of the Unites States"になっており、スペルミスだとこれまた揶揄されています。

それはさておき、ホワイトハウス主導による今回の合意宣言についての記事から引用です。


ON TUESDAY, EXECUTIVES for Google, Anthropic, Meta, OpenAI, xAI, and Nvidia all signed “The White House Accord on Super Intelligence,” which was announced following a luncheon held by President Donald Trump.

The effort was an act of “tremendous self-regulation,” as Trump put it, but the agreement is not the sweeping AI regulation that people inside the companies themselves have been asking for. And while failing to honor these public commitments could count as illegally lying to consumers, even that wouldn’t be enough to trigger massive reforms.
(Maddy Varner. Trump’s AI Safety ‘Accord’ Is a Fancy Pinky-Swear. Wired. September 30, 2026.)


AIの安全性に関する合意宣言は"AI Safety Accord"とあるのですが、記事のタイトルには、


pinky-swear


と表現されています。

"pinky"については以前取り上げたことがありますが、これは小指のことです。そして"swear"とは宣誓のことで、つまり小指での宣誓ということになります。"pinky promise"とも表現されることがありますが、小指による約束は日本語でいう「指切りげんまん」に当たるものです。

この「指切りげんまん」は日本だけの風習と思いきや、アメリカや諸外国にもあるものなんですね。"pinky-swear"、"pinky promise"いずれも辞書には見当たりませんが、「指切り」は子どものやる事、子どもの間での約束事というイメージがありますね。

AIの安全性に各社が責任を持つという今回の合意宣言を"pinky-swear"だというのは、それが子どもの約束事みたいだ、と揶揄しているように感じられますね。

「指切りげんまん」の「げんまん」とはゲンコツ万回、約束を破ったら拳固で1万回殴るということで、「針千本飲ます」と合わせて約束破りは許さないという、ある意味脅しですが、AIの安全性を担うトップ企業の責任は重大と考えられるところ、ゲンコツ万回や針千本では済まない話だろうと思われます。

2026年10月1日木曜日

badonk

クマの話です。アメリカではFat Bear Weekという毎年のイベントでクマの人気投票が行われているそうです。その人気投票で「89 Backpack」という名前のクマが16頭の候補の中から一番人気に選出されたというニュース記事からの引用です。


A brown bear known as 89 Backpack has won the annual Fat Bear Week competition, after what the US National Parks Service described as a "battle of size, skill, snack acquisition, and strategic loafing".

Backpack's wideness narrowly defeated a bear known only as 910, earning 103,344 votes to 910's 98,253 in the final round of the competition, which is run by the Katmai National Park in Alaska.

The National Parks Service thanked the 16 bears who "involuntarily participated" in the competition, now in its thirteenth year.

Backpack, who was described by one supporter as having both the "chonk and the badonk", will shortly enter hibernation, which can last up to six months.
(Helen Sullivan. 'Backpack' declared Alaska's Fat Bear Week winner. BBC News. September 30, 2026.)


日本ではクマの市街地の出没が相次ぎ、最近は少し収まっているようですが、クマに対して忌避感が拭えないところがあろうかと思います。

一番人気の「89 Backpack」については、


the "chonk and the badonk"


がその人気の理由とあります。"chonk"という単語には丸々と太った体形というよいな意味があります。一方の"badonk"ですが、こちらは辞書に載っておらず、意味の手掛かりがありませんが、"chonk"と"badonk"とが韻を踏んでいるようにも感じられます。

ネットで検索すると"badonk"にはやはり丸々と肥えたお尻を指す意味なのだそうです。特に女性のそれを指すらしく、やや性的な意味合いも帯びているようです。この"badonk"という単語は先述しましたように辞書には載っていないのですが、小生は臀部を意味する"buttock"から来ているのかと思いました。しかし、ネットでのいくつかのソースによると、"badonkadonk"(または、badunkadunk)という俗語に由来するらしく、これはボーリングの球を転がした時の音、つまり擬音語だというのです。なるほど、ボーリングにしばらく行っていませんが、あの重たい玉は丸々と肥えたお尻に見立てられなくもありませんし、床に転がすとそんな音(!?)がしそうです。

クマに愛らしさを感じるのはやはりあの丸々と太った体形にあるのだろうと思いますが、"chonk"も"badonk"もそうした体形についての表現であり、韻を踏んだフレーズとして一体を成すパターンで使われることが多いようです。日本語でいう「ずんぐりむっくり」に近いという説明もあります。


2026年9月30日水曜日

pistol-whip

記事の引用からどうぞ。


A violent pair bashed a man in the head with a gun before swiping his luxury watch and a bundle of cash outside an East Village dive bar early Tuesday, cops said. 

The duo — both strangers — approached the victim around 3:20 a.m. in front of Josie’s Bar on East 6th Street near Avenue A and yanked on his fanny pack, police said. 

One of the muggers then pulled out a gun and hit him over the head multiple times, leaving him bloody, authorities said.
(Amanda Woods. Violent pair pistol-whips man, steals his luxury watch, cash outside NYC bar: cops. New York Post. September 29, 2026.)


強盗の話ですが、記事のタイトルで、


pistol-whip


という表現が使われています。ニューヨーク繁華街のバーで二人組が男性1人を襲って時計や金を奪ったというものですが、"pistol-whip"の意味するところは本文からお分かりのようにピストルで打撃を加えた、ということです。

変わった表現だなぁと思ったのですが、意外にも(?!)この"pistol-whip"という単語は辞書にちゃんと載っているんですね。ランダムハウス英和辞書ではアメリカ英語の表現として、


(特に人の頭部と肩を)ピストルで繰り返し殴る


とあります。映画のワンシーンのようですが、ピストルは弾丸を撃ち込めば殺傷能力もある武器ですが、ピストルをちらつかせて脅すのに使われることもあれば、相手を殴打するのにも使えるという訳です。

ある意味銃社外アメリカを彷彿とさせる表現ではないかと思います。

以前取り上げましたが"hot as a pistol"という表現もご覧下さい。