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2011年1月27日木曜日

降車専用 ― alight

素性がばれそうですが、通勤で下車する地下鉄駅に特急電車が乗り入れしているのですが、今朝たまたまホームでその特急に出くわし、駅の電光掲示が、"alighting passengers only"という英語表記になっているのを見かけました。

毎度不勉強ですが、"alight"という単語を明確に覚えておらず、停車している特急と降りてくる乗客の感じから、ああこれは”降車専用”のことだな、と理解しました。(当然ですが、ホームの電光掲示も日本語で、”降車専用”と表示されていたので明らかなのですが・・・。)

オフィスに着いてから早速PCの辞書で"alight"をチェックしました。


(馬・乗り物などから)降りる、下車する


という意味の自動詞であることを確認し、不勉強を恥じます。

が、鉄道事業者の英語に対する偏見でしょうか、何となく和製英語のようにも思えて仕方ありません。6年以上前の記憶が正しければ、Amtrakの時刻表では乗車専用、降車専用をそれぞれ、


"Stops only to receive passengers"
"Stops only to discharge passengers"


と表現していたはず。(上記表現は、Amtrakのサイトから時刻表を確認しました。記憶していたのは、"receive (passengers)"、"discharge (passengers)"という動詞です。また、記憶は曖昧ですが、"unload (passengers)"という表現も見たように思います。)

結論から言いますと、"alighting passengers"という表現は和製英語というわけではなさそうです。


The dual side platforms at Skokie terminal, looking north on the outbound platform on November 9, 2003. Although this platform is for alighting passengers only and is replete with signs instructing riders "DO NOT BOARD", it is freely accessible to the public.
(www.chicago-l.orgからの引用)


個人的には、"alight"が自動詞であるのに対して、"discharge"にしろ、"unload"にしろ、他動詞の表現は目的語として"passengers"を取っているわけで、何だか荷物と同等のようにも感じられる表現なのが、"alighting passengers only"というと”下車する乗客”ということで主体が顧客である乗客に当てられているという点で扱いが違うような、そんな印象を受けます。

"alight"よりも、"discharge"や"unload"といった動詞の方が馴染みが深いからでしょうか?

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