“Google is changing your brain, study says...”という刺激的な見出しが目を引きました。一体どういうことでしょうか?何となく想像がつくようでもあります。
A new study confirms it: Google (GOOG) is altering your brain. More precisely, our growing dependence on the Internet has changed how -- and what -- our brains choose to remember.
When we know where to find information, we're less likely to remember it -- an amnesia dubbed "The Google Effect" by a team led by psychologist Betsy Sparrow of Columbia University.
Goodbye, soul-searching; hello, facts-at-fingertips.
(Lisa M. Krieger. Google is changing your brain, study says, and don't you forget it. San Jose Mercury News. July 15, 2011.)
最近のインターネットの発展は目を見張るものがあります。グーグルやヤフーなどの検索エンジンの台頭により、ありとあらゆる情報を簡単に検索し、アクセスできるようになりました。分からない単語や事柄があれば検索すればよく、また、図書館に通うまでもなく、また百科事典などそろえるまでもなく、Wikipediaや専門的な内容のウェブサイトに瞬時にアクセスし、必要な情報をコピー&ペーストすることもできます。
そのおかげか、我々は物を記憶する必要がなくなった、つまりは頭を使わなくなった?という批判的な意見が出ています。
“The Google Effect”とは、イコール”amnesia”であるということです。”amnesia”とは、健忘症、記憶喪失と訳されています。
”頭を使わなくなった”、とまで言うとちょっと言い過ぎかもしれません。”頭の使い方”が変わってきている、ということのようです。報告書によれば、特にグーグルやヤフーなどの検索エンジンのおかげで人間が馬鹿になったわけではない、ということです。
The finding, published in Friday's issue of the journal Science, doesn't prove that Google, Yahoo (YHOO) or other search engines are making us dumber, as some have asserted. We're still capable of remembering things that matter -- and are not easily found online, Sparrow said.
Rather, it suggests that the human memory is reorganizing where it goes for information, adapting to new computing technologies rather than relying purely on rote memory. We're outsourcing "search" from our brains to our computers.
(ibid.)
むしろ、人間の記憶能力というものはさらに進化し、記憶に頼るだけなのではなく、検索エンジンのような新技術に巧みに対応しているという指摘です。
“The Google Effect”は結局、健忘症なのか、記憶能力の進化なのか、よく分かりませんが、とりあえずは前者のことであろうと思われます。
今日の単語、"amnesia"は、ギリシャ神話に出てくる記憶の神、"Mnemosyne"(ムネモシュネ)と関連があります。ギリシャ語源ということになりますが、"mimneskein" (remember)というギリシャ語に由来するものです。語頭の"a-"は、欠損、欠けていることを意味する接頭辞であり、従って記憶喪失、のような意味になります。
同語源の単語には、
amnesty
mnemonic
などがあります。
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