今日の産経新聞朝刊で、自衛隊機が中国の戦闘機と「ドッグファイト」に巻き込まれそうになったという記事を読みました。そして、偶然ですが、昼休みにチェックしたグーグルニュースでは、人工知能(AI)が"dogfight"においてプロのパイロットに勝ったことを報じていました。
An artificial intelligence software program that recently beat a US Air Force fighter pilot in a combat simulation requires so little computing power that it could run on a Raspberry Pi, according to its creators.
A team of computer scientists and aerospace experts at the University of Cincinnati developed the AI algorithm, which participated in a simulated dogfight with retired Air Force Colonel Gene Lee.
(Tom Brant. AI Program Wins Dogfight Against USAF Fighter Pilot. PC Magazine. June 28, 2016.)
"dogfight"というのは、文字通りには、「犬の喧嘩」となりますが、戦闘機による空中戦のことを指しているそうです。
An aerial battle between fighter planes
(American Heritage Dictionary)
ウィキペディアの説明によれば、「空中戦」の意味は第一次世界大戦後半頃から使われ始めたそうです。「犬の喧嘩」がそうであるように、元々は取っ組み合いの喧嘩、乱闘騒ぎを意味していました。
空中戦が犬の喧嘩、もしくは取っ組み合いの喧嘩になぞらえられたのは何となく分かるような気もしますが、ウィキペディア(日本語版)の説明によると、「戦闘機の近接戦闘では相手を追尾する態勢が有利であり、その姿が犬同士が尻尾を追いかけ合う姿に似ていることに由来する」、のだそうです。
このような語源解説は辞書には見られませんが、興味深いものがありますね。
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