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2019年2月28日木曜日

Helvetia

今週はスイスに因んで単語を取り上げています。4日目の今日は、


Helvetia


なんですが、これがスイス国名のラテン語名ということをご存知でしょうか?

ご存知の方には釈迦に説法というものですが、スイス国内のウェブサイトは .ch となっています。

CHは、


Confoederatio Helvetica


の略です。

スイスではドイツ語、イタリア語、フランス語、それにロマンシュ語の4か国語が公用語となっています。国内は地域によって優勢となる(!?)言語が違っており、例えば現在私が滞在しているバーゼルという都市はドイツ語が主に使われており、公共交通機関やレストラン、スーパーマーケット等での表示はドイツ語がメインとなっています。

ところが、例えばレマン湖で有名なジュネーヴに行くとフランス語が、ルガノ地方ではイタリア語が優勢となります。

スイスの鉄道は、SBB - CFF - FFS、と車体に記載されていますが、これは「スイス連邦鉄道」を意味する略称の3か国語(それぞれ、ドイツ語、フランス語、イタリア語)バージョンなんですね。


2019年2月27日水曜日

ルッツ ― Lutz

フィギュアスケートのファンの方ならば、「ルッツ」という技をご存知だと思います。

スケーターが華麗な音楽に合わせて次々と繰り出すジャンプや技の解説で、「アクセル」や「ループ」などに混じって、「ルッツ」という用語が使われるのを、テレビ放映で耳にしたことがある人は多いでしょう。

その「ルッツ」ですが、人の名前に因むものだとは知りませんでした。

「ルッツ」のスペルは、"Lutz"で、ランダムハウス英和によると、「スイスのフィギュアスケーターGustave Lussi」の名前に因む、とあります。

American Heritage Dictionaryでは、


A jump in figure skating in which the skater takes off from the back outer edge of one skate and makes one full rotation before landing on the back outer edge of the other skate.
(American Heritage Dictionary)


と定義されており、語源欄には、


After Alois Lutz (1898-1918), Austrian figure skater


となっています。

人の名前に因むという点では同じなのですが、その「人」が違っています。

また、Merriam-Websterも見てみますと、(こちらはランダムハウス英和と一致していて)


probably irregular from Gustave Lussi †1993 American (Swiss-born) figure-skating coach


となっていました。

どの語源解説もフィギュアスケーターに因むという点では同じですが・・・。

どちらが正しいのか判然としませんが、スケーターのジャンプを観てもそれがルッツなのか、はたまた違う技なのかよく分からない素人の我々にはもはや正確なところはどちらでもよいのかもしれません・・・。


2019年2月26日火曜日

yodel

スイス特集、2日目の今日は、ヨーデル(yodel)という単語です。

ヨーデルはファルセット(falsetto)と呼ばれる裏声が特徴的な歌唱です。


To sing so that the voice fluctuates rapidly between the normal chest voice and a falsetto.
(American Heritage Dictionary)


今回は仕事での訪問ということで、残念ながら観光ではありませんので、スイスアルプスなどの雄大な自然を満喫するという訳には行かないのですが、もう20年以上前になる新婚旅行はスイス旅行だったので、観光名所ではアルプホルンの演奏やヨーデルが披露されるのを楽しんだ記憶があります。

ヨーデル(yodel)の語源ですが、ドイツ語のjodelnとされています。

嬉しいときの発声でjoというドイツ語方言から来ているということらしく、擬声語の一種と見られています。


2019年2月25日月曜日

スイス! ― muesli

今週は商用でスイスに来ております。ほとんど10年ぶりの海外出張です。

記憶が正しければ、2007年の11月くらいに1か月間滞在し(クリスマスマーケットを楽しんだ記憶があるので12月にかかっていたかもしれません)、その後は2009年の春に1週間くらいの出張で訪れたのが最後ではなかったかと思います。

ということで、今週はスイスに因む単語や表現を取り上げたいと思います。

初日の今日は、


muesli


です。

ミューズリーをご存知でしょうか?

「ミューズリー」に馴染みがない人も、「グラノーラ」は食べたことがあるのでは?(この数年、小生の朝食は某メーカーのフルーツグラノーラと決まっています。)

さて、その「ミューズリー」ですが、Merriam-Webster Dictionaryの定義では、


a breakfast cereal of Swiss origin consisting of rolled oats, nuts, and fruit


とあります。

スイスドイツ語に由来する単語で、やわらかい食べ物、を意味するMuesから来ているそうです。

日本で売られている輸入品のミューズリーを一度買って食べたことがありますが、見た目は鳥のエサか何かみたいで、素朴な味わいだった記憶があります。


Dates are also ascending to savior status. High in carbs and natural sugar, they're also the perfect sweetener for homemade muesli - tops on my breakfast list.
(San Francisco Chronicle, 2010)


2019年2月22日金曜日

変容するコミュニケーション ― K

コミュニケーションテクノロジーの発展は目覚ましいものがあります。

10年前はスマホは今ほど浸透していなかったと思います。さらに10年前(つまり、20年前)、インターネットや電子メールはコンピュータを趣味とする人たちが使うものという考え方が強く、詳しい人にセットアップや使い方の教えを受けるという雰囲気がありました。

今日現在、ネットはほとんどコモディティ化し、誰に教えを乞うこともなく、誰もが自由にネットの恩恵を享受する時代です。

ネット上のコミュニケーションも随分と変容してきており、昨日までの常識は今日の非常識(!?)かもしれません。


Connecting with people has become so much easier with advancing technology. Tasks that once required an operator, postage stamp or carrier pigeon are now as simple as tapping a name or even a face on your screen, and, voila, you're connected.

But also easier is unwittingly getting caught up in a major disconnect by violating a tangle of new rules for communicating. A big one for some: Don't call until you've texted to confirm it's OK to call. But that's just the beginning.

"I'm usually pretty chill and not much bothers me," said Mark Angiello, a 29-year-old office manager from White Plains, New York. But the one thing that really gets under his skin, that he "hates more than anything else in life" is the horrendous one-word message — "K."
(Dalvin Brown. 'Don't call me before you text': The new rules of communicating in the digital era. USA Today. February 22, 2019.)


同僚や友人にメッセージを送ったら帰ってきた返信が、


K


という1文字だった、という話です。

想像がつきますが、"K"は、"OK"の略なんですね。

そもそも"OK"自体が簡略化した表現であるところ、"K"はさらに省略しており、究極の省略形と言えるかもしれません。

この究極の省略形が気に障るという人も多いのですが、"OK"と2文字タイプするのすら面倒なのか!と言いたいところでしょう。