英語では、"portmanteau word"ですが、"portmanteau"=“スーツケース”であり、かばん語とはここから来ているものと思われます。単に、"blend"ということもあります。
典型的な例として、
breakfast + lunch
で、"brunch"(朝食と昼食兼用の食事)
mortor + hotel
で、"motel"(車での旅行者向けの宿泊施設)
があります。
さて、言葉は生き物ですから、かばん語は絶えず産まれています。上記の例のように、語源的には2つの単語が合体して産まれたものでも、現代ではすっかり定着しているものもあります。
最近産まれたかばん語は、当然ですが古い辞書には載っていません。
下記の記事で出てくる"sexting"という単語もかばん語なのですが、携帯電話全盛の今日ならではの造語と言えるでしょう。
Microsoft has deleted a clip from one of its KIN ads that showed a young bloke serendipitously photographing his breast before sending the image to a woman.
Redmond apologised for including the scene in the ad for its new so-called "social phone", after an alarmist US consumer group complained that the clip promoted sexting among youngsters.
"Microsoft has deleted the inappropriate portion of the Kin video. We take sexting very seriously, & are sorry it happened," said the vendor on its Safer_Online Twitter account.
(Kelly Fiveash. Microsoft yanks KIN ad boob. The Register. April 19, 2010.)
KINとはMicrosoft社の携帯電話デバイスの名前だそうですが、製品広告に"sexting"を助長するような表現があったため、その広告を取り止めた、ということのようです。
"sexting"に相当する日本語が思い当たりませんが、文脈からはいかがわしい画像(性的な内容="sex")を携帯電話を使って送信する("texting")ことだと分かります。
ちなみに問題の広告はこちらの記事にリンクされているYouTube動画の0:34~0:40辺りで確認できます。
動画自体は、ConsumerReports.orgという消費者団体と思しき組織による投稿ですが、Microsoftも命取りになるような広告をうってしまったものです。(個人的には全く意味不明の行為なのですが・・・。)
今週のテーマは、“かばん語”です。
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