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2010年4月22日木曜日

かばん語(4) ― guestimate

アイスランドの火山噴火により、欧州の航空路線でほとんどのフライトがキャンセルになり、移動、帰国できない人々が空港に溢れ、大混乱となっています。私の勤務先でも、海外出張中の同僚が足止めをくっていると聞いており、他人事ではない気がしています。

火山噴火により視界が遮られる為に飛行機が運航出来ないのだろうという素人考えだったのですが、それもあるのでしょうが、より深刻な問題として、火山灰が飛行機のエンジンに吸い込まれ、詰まらせてしまい、エンジンが停止してしまう懸念というのがあるということを、BBC、その他のニュースで知りました。


The dust is simply too dangerous for jet engines to risk commercial flights encountering it, said Nats. If volcanic ash particles are ingested into a jet engine, they accumulate and clog it with molten glass, which can cause the engine to shut down.

(中略)

Because of this, the International Civil Aviation Organization (ICAO), which operates the International Airways Volcano Watch system, recommends implementing a no-fly zone if volcanic ash is detectable in airspace.

Aviation consultant, Chris Yates explained: "The ICAO regulation that has prompted this widespread grounding is from experience gained from over 80 incidents between 1980 and 2000 [as well as] computer modelling and best 'guestimate'."
(Victoria Gill. Scientists assess flight risks from Iceland volcano ash. BBC News. April 20, 2010.)


さて、こうした危惧から、火山灰が大気中に検出されればフライトはキャンセル、ということになるようなのですが、上記の記事では、過去の事例からの”guestimate”により、今回のような対応になっているということです。

ところで、guestimate、って何?

大体推測がつくと思いますが、"guess" + "estimate"が合体した単語です。こちらは小学館のランダムハウス英和辞書やAmerican Heritageにもエントリがあります。意味としては、推測、当て推量、など、”正当な根拠なく”、というような、ややネガティヴな意味が含意されているようなのですが、上記の記事でも、フライトがキャンセルになって足止めをくっている人たちから見れば、本当なの?と疑いたくなる心理を代弁しているかのようです。

当然、リスクを重く見てのことだと思いますが、影響を被った方々は何ともお気の毒としか言いようがありません・・・。

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