今日の単語は、"pwn"です。
p - w - n、の3文字です。スペルミスではありません。
一見して奇妙な単語だと思います。まず、母音となる字が全く使われていません。"pawn"のスペルミスではないか、と思うのも無理はありません。
とりあえずですが、下記の引用記事をご覧ください。
French security firm Vupen said today its team has figured out a way to bypass security measures in Chrome and offers a video demo it says is a successful attack against the browser running on a Windows machine.
"We are (un)happy to announce that we have officially Pwnd Google Chrome and its sandbox," the Vupen Security blog said.
(Elinor Mills. French researchers demo attack on Chrome. CNET News. May 9, 2011.)
GoogleのウェブブラウザChromeのセキュリティが破られた、というニュースなのですが、動詞"Pwnd"(何故か頭文字が大文字ですが・・・)は、"pwn"の過去分詞形となっています。
調べていますと、動詞"pwn"は、
to appropriate or to conquer to gain ownership
という意味で用いられるインターネット時代の単語とも言うべきものでした。(Wikipediaによる)
インターネットが社会的なインフラになり、システムやPC端末のセキュリティの弱点に付け込んだ攻撃や詐欺も巧妙化していますが、動詞"pwn"の意味するところは、こうした不正な手段による”乗っ取り”である、と解釈できます。
語源には諸説あり、動詞"own"から派生したというものもあれば、"pawn"(チェスの駒の一種)から派生したとするものもあるようです。
動詞"own"との絡みでは、キーボード上で"o"と"p"が隣り合っているのでスペルミスしやすいという説まであるそうですが、真相や如何に?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿