"The jig is up."というフレーズをご存知でしょうか?
THE JIG MIGHT BE UP for Facebook, which has seen its peak in user signups and is now losing people, according to a report by Inside Facebook.
Facebook now has 687.1 million users, up from the milestone half a billion it recorded in July of last year, but it looks like its phenomenal growth is finally starting to slow, and in some regions the social notworking giant has actually lost users.
Inside Facebook Gold tracks how many Facebook users exist in each country on a monthly basis, and it discovered that during May the US Facebook userbase dropped from 155.2 million to just below 149.4 million.
(Dean Wilson. Facebook is losing users. The Inquirer. June 14, 2011.)
今やツイッターとシェア・人気を二分する(と勝手に私が思っているだけ?)フェースブックの登録ユーザー数が減少に転じているという記事です。
さて、"the jig might be up for Facebook"をどう解釈したらよいでしょうか?
サービス提供主であるフェースブックにとって、登録ユーザー数の減少はGood Newsではないでしょう。むしろ痛手と言えるかもしれません。そのコンテクストで言えば、"the jig is up"は、良くないこと、であるという推測はつきます。
英和辞書を参照すると、"the jig is up"は大抵、名詞の"jig"のエントリ中に成句として取り上げられています。1例としてランダムハウス英和辞典の訳を挙げると、
(俗)万事休す、望みは消えた
とあります。う~ん、いまいちしっくりこない気がしますが、上記の記事のケースに照らして分からないでもありません。
策略がばれた
というものもあります。この記事での解釈としてはどうかと思いますが、コンテクストによってはぴったりなものかもしれません。
ということで、この表現のぴったりな訳語はコンテクストによって変わるのではないかと思われるのですが、何故"jig"(という名詞)なのか?という疑問が出てきます。
"jig"という名詞にはいくつかの意味があるようで、例えば、
ジグ、あるいはジグ舞曲という名前の動きが早いダンス、
切削工具を導くために取り付ける装置の一種; 治具
(釣りで使う)ルアーの一種
というような意味がリストされています。
これらの名詞と、"is up"という結びつきを考えると、"time is up"(時間切れ; それまで)、とか"game is up"(試合終了; 負けがほぼ決まって)という表現と同種だと捉えることができると思います。
"time"や"game"ではなく、敢えて"jig"を使う理由はよく分かりません。
フェースブックは全世界で6億8,700万人を超えるユーザーが登録しているそうですが、そこまでユーザー数を獲得した、"game"が終わりを見せている、とも解釈できますし、"jig"(ユーザー数拡大に寄与した仕組み、仕掛け)がもはや有効ではなくなった、というようにも解釈できるかもしれません。
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