イスラム法で定められる離縁の形式というものがあるそうで、その1つは"talaq"と称されるそうです。
現代日本においては夫婦が離婚する際には離婚届を役所に提出しますが、イスラム法では夫が一方的に妻を離縁にすることが認められているそうで、"talaq"というのは夫からの一方的な否認(repudiation)という意味だそうです。
India's Supreme Court has ruled that the controversial practice of instant triple talaq practised among some Muslims in the country is unconstitutional.
The ruling was made after five women petitioned the court, arguing that the practice, which allows a Muslim man to divorce his wife in minutes merely by repeating the word "talaq" (divorce) three times, was a violation of their fundamental rights.
(Triple talaq: The women who fought instant divorce in India. BBC News. August 22, 2017.)
そしてインドでは特に"triple talaq"という習慣(!?)があるらしく、これは"talaq"を三度唱えることで離婚が成立してしまうという、全くもって男尊女卑とも言えるやり方なのです。
引用した記事は、インドの女性がこの"triple talaq"を人権侵害と訴え、最高裁が訴えを認めた、というものです。
まるで、"talaq"という呪文が如き言葉を三度唱えるかのようですが、私は日本語で言う「三下り半」をすぐに思い浮かべました。
「三下り半」は昔、夫の側から妻とその家族に対し離婚の意思と、妻に再婚を認める旨を書状に三行半でしたためたことから生まれた言葉だそうですが、片や3(triple)、片や3.5(三下り半)、と厳密には同じではありませんが、共通点としては面白いものがあります。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿