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2018年6月20日水曜日

メルカリが上場 ― unicorn

中古品などを売買するフリーマーケットアプリを運営するメルカリが昨日東京証券取引所の新興市場マザーズに上場しました。

市場の期待を受けて高い株価をつけ、時価総額で一時約8000億円もの評価を受け、ニュースでも大きく取り上げられています。

メルカリは米国市場へも意欲を見せているようですが、ロイターの記事からの引用を読んでみましょう。


TOKYO (Reuters) - Flea market app operator Mercari Inc’s shares surged 77 percent in their Tokyo stock market debut on Tuesday, underscoring strong investor appetite for a rare Japanese unicorn bent on U.S. expansion.
(Sam Nussey. Rare Japanese unicorn Mercari sparkles in market debut, looks to U.S. Reuters. June 19, 2018.)


同社のことを"unicorn"と表現している箇所がタイトルにも本文中にもありますが、この"unicorn"はどういう意味なのでしょうか?

「ユニコーン」(一角獣)は、純潔や清純を象徴する伝説上の動物として知られますが、経済用語として、


A startup company valued at one billion dollars or more.
(American Heritage Dictionary)


という意味があるのだそうです。

つまり、非常に高い時価総額評価(10億ドル以上)をつけるベンチャー企業、ということになります。

ウィキペディアによりますと、そのようなベンチャー企業が非常にまれであることから、伝説上の動物を引き合いに出して使い始めたのはAileen Leeというベンチャーキャピタリストだそうです。

ちなみに、"decacorn"、"hectocorn"という呼び方もあるらしく、deca-は10を表す接頭辞であることから、時価総額$10 billion(100億ドル)以上、hecto-は100なので、$100 billion(1000億ドル)以上、という意味合いになるのだそうです。


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