インターネットとスマホで事足りると錯覚しそうな今日、鉛筆と消しゴムというアナログに惹かれます。
数ヶ月前ですが、大学時代に単位を落としてしまったラテン語を復習することにした私は、古い教科書を引っ張り出し、紙と鉛筆、そして消しゴムを手元に準備しました。
今時、鉛筆で書いて、消しゴムで消す、なんてことをやっている大人はそういないでしょう。
学生はシャープペンシル、大人は使うとしてもボールペンではないでしょうか。
About 500 years after a graphite deposit was discovered in England and sliced into the first pencils, a store devoted to pencils has opened in Lower Manhattan. If the enterprise seems belated, well, it is. Who uses a pencil anymore?
Pencils are like fax machines and margarine: They do a job, sure, but other things do the same job better — pens, email and butter, respectively. You can write a letter in pencil, but it’s more adult to write in pen. You can solve a crossword in pencil, but it’s more courageous in pen.
(Molly Young. A Pencil Shop, for Texting the Old-Fashioned Way. New York Times. May 19, 2015.)
ニューヨークの鉛筆専門店を特集した記事を読んで、やはりインターネットとスマホの時代にも鉛筆という存在に惹かれる人はいるのだと思いました。
さて、改めて、この“pencil”という単語の語源を振り返ってみると、驚愕の事実(大袈裟!?)に当たりました。
結論からいうと、“penis”(そう、男性器の“penis”です)と同根なのです。
“pencil”の語源を辿ると、ラテン語penicillusに由来するとあります。これは画家が使うブラシ、絵筆のことを意味したそうですが、それは尻尾との連想から生まれたもので、もう一段階遡るとラテン語peniculus、これは小さい“penis”の意なのですが、ラテン語penisは尻尾(tail)を意味します。
英語の“penis”は同じくこのラテン語penis(“tail”、つまり尻尾)に由来しているもので、故に、“pencil”と“penis”は同根です。
健全な学生諸君は授業や講義中に鉛筆を見て想像を膨らませることの無きよう。
シャーペン世代には余計なお世話か!(笑)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿