このところイランと米国の関係が緊張を増していますが、昨日の朝刊ではイランが核合意を反故にしてウラン濃縮に着手し、核兵器に使えるレベルになる恐れがあるとの観測が記事になっていました。
トランプ政権は経済制裁を含む圧力をさらに強めていくようですが、緊張関係がさらに高まることで武力衝突が懸念されます。
President Trump lobbed a strong warning to Iran on Sunday after the rogue nation announced it had ratcheted up its uranium enrichment beyond the limit allowed by the 2015 nuclear deal with world powers.
“Iran better be careful. … Iran is doing a lot of bad things,” Trump said. “Iran will never have a nuclear weapon.”
Iran has said it was inching its program closer toward weapons-grade levels, while calling for a diplomatic solution to a crisis that has raised tensions with the U.S.
(Frank Miles. Trump: Iran 'better be careful' after backing away further from nuclear deal. Fox News. July 8, 2019.)
以前からトランプ氏や側近のポンペオ国務長官はイランに対して厳しい言動で批判してきたのですが、ウラン濃縮の動きを受けてやはりその舌鋒は鋭いものがあります。
引用した記事の冒頭ですが、
President Trump lobbed a strong warning to Iran
とある部分で、"lob"という動詞が使われていますが、これはテニスでいうロブのことです。
といっても、テニスをやったことがない私はそういう打球の表現があるということを知っているのすぎないのですが、ロブというのは相手側コートに弧を描いて到達させる緩球のことを指すそうです。
緩球ということは、強くはない、または激しくはない、ということになり、続く"strong warning~"とやや矛盾するようにも思われます。
引用した記事にみられるような比喩的な用法の"lob"の意味合いは手元の辞書には載っていなかったのですが、Merriam-Websterのオンライン辞書では、
to direct (something, such as a question or comment) so as to elicit a response
という意味が載っています。
2019年7月8日月曜日
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