当ブログにも何度か関連する記事を取り上げたことがある、メキシコの麻薬王El Chapo、ことJoaquin Guzman容疑者ですが、先日のニュースでは終身刑を言い渡されたということでした。
現在はNew York州の刑務所に収容されているようですが、劣悪な環境で虐待を受けていると裁判では述べ、待遇改善を要求したそうです。
そのGuzman容疑者にとって「待遇改善」となるのか、同氏の身柄は「ロッキー山脈のアルカトラズ」との異名を持つ、コロラド州の刑務所へ移されることが決まったそうです。
Notorious drug lord Joaquin “El Chapo” Guzmán, unhappy with his treatment at a federal lockup in New York during and after his trial on drug trafficking charges, probably won't find his permanent federal digs at the "Supermax" prison in Colorado much more amenable.
A federal judge in Brooklyn sentenced Guzmán last week to life in prison plus 30 years. He was handed a restitution bill of more than $12 billion.
(中略)
His future is likely to be bleak, but the prison will at least be newer. Guzmán, who has a brutal reputation and a history of escapes, punched his ticket to the Administrative Maximum U.S. Penitentiary, or ADX. He arrived at "Supermax" on Friday.
(John Bacon. El Chapo complained about New York jail. Let's see how Supermax works out. USA Today. July 21, 2019.)
引用した記事で、
(Guzman...) punched his ticket to the Administrative Maximum U.S. Penitentiary
という部分が目に留まりました。
"punch one's ticket"というフレーズですが、何だか特別な言い回しのように見えますね。
ここでの"ticket"とは恐らく電車のキップ(切符、乗車券)や飛行機のチケット(搭乗券)のことでしょうか。
現代でこそ電子チケットや、チケットレスサービスなどが当たり前ですが、その昔は紙の券片を購入し、それに鋏を入れてもらっていたものです。
改札鋏を持った駅員の仕事は自動改札機に取って代わられてしまいましたが、フレーズは残ったようです。
入札鋏を入れてもらって旅行をスタートするように、目的地に向かう、というような意味が適当かと思われます。
ところで、辞書を検索していると、"punch one's ticket"というフレーズにはこの他にも特殊な意味で用いられることがあるようです。
特に、"get one's ticket punched"には、殺されるというスラングの意味があるそうですが、"ticket"(キップ)に示される目的地は普通の目的地というよりも、運命とか宿命のような意味合いを帯びているのではないかと思います。
2019年7月22日月曜日
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