人工知能(AI)を使ったチャットボットがインターネットを始めとして、教育現場にも浸透しつつあります。
最新の報告によれば、10代の子供の64パーセント以上が普段AIチャットボットを使っていると回答し、3人に1人は毎日利用していると答えたということです。
親が思っている以上にAIは子供の間に浸透している、という危機感を報じた記事からの引用です。
This data release comes amid rising safety concerns with AI chatbots, as teenagers turn to the technology for counseling. Concerning reports about bots encouraging dangerous behavior to teenagers with suicidal ideations have driven AI companies to place safeguards on these services. However, child-safety advocates say there is still more work to be done.
Clinical psychologist Eileen Kennedy-Moore told The Hill’s “Raising America” last December that further regulations on these chatbots are “not optional.”
“This is not a red-versus-blue issue,” she said. “We all love our children, that’s something that we all have in common. So no, these companies do not get to exploit our children.”
(Sarah Davis. Parents are underestimating their teens’ use of AI chatbots: Survey. The Hill. February 24, 2026.)
AI利用にまつわる懸念という点では、未成年がAIチャットボットとの対話の果てに自殺を選んでしまったという痛ましい事件が思い起こされます。報告書では、10代の子供によるAI利用は、学習の下調べの範囲に留まらず、精神的なカウンセリングを目的とした利用にも及んでいると指摘しています。
AIの開発企業は不適切な利用や自殺企図に繋がるような利用を制限するための仕組みを設けるとしていますが、まだ緒についたばかりというところでしょうか。
児童心理学や精神発達の専門家らは、子供を守るための安全対策はまだ不十分であり(still more work to be done)、AI利用の規制は必須である(not optional)と主張しています。
専門家の言が引用されているくだりに、
This is not a red-versus-blue issue
とあるのが目を引きました。
"red-versus-blue"というのは、赤か、はたまた青か、ということですがどういう意味合いで用いられているのかとしばし考えた次第です。
日本語で白黒はっきりさせる、などと言いますが、白は正しいこと、黒は悪いこと、というイメージから来ている表現です。つまり正しいか正しくないかを、英語だと赤か青か、というのだろうかと最初は思いました。
この後に、“ We all love our children, that’s something that we all have in common.”と続きます。子供を思う気持ちは皆一緒、というところでしょうか。
"red-versus-blue"の用例を検索してみると、赤、青は対立する関係の例えとして使われているようです。よって、(子供を守りたいという思いに)敵も味方も無い、というのが妥当な解釈かと思われます。この記事における対立関係としては、AIの規制強化を望む親と、それに対して防御的な姿勢のAI開発企業といったところでしょうか。
一方、アメリカにおいて、赤は共和党の、青は民主党のカラーです。アメリカ国内における分断は赤と青の色分けで語られることがしばしばです。
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