最近30日間のアクセス数トップ3記事

2012年5月31日木曜日

男は不潔 ― slovenly

男というのは不潔な生き物だ、と決めつけられてしまうと、ちょっと待てと言いたくなる方もいるでしょう。最近では身だしなみに気を使う男性も増えていますから。

が、男の方が不潔であることを示す科学的なデータが提示されました。


Men's offices are dirtier than women's and contain significantly higher numbers of bacteria, a study has found.

Much of the reason is probably down to hygiene, say the US researchers - who point out that men are "commonly perceived to have a more slovenly nature".

Scientists took 450 swab samples from 90 offices occupied by men and women in New York, San Francisco and Tucson, Arizona. In total they identified more than 500 types of bacteria, most of which originated from human skin, noses, ears, and "intestinal cavities".

Chairs and telephones had some of the highest concentrations of bugs, with lower numbers on desktops, keyboards, and computer mice.
(The dirty truth about men's offices. The Press Association. May 31, 2012.)


男性が多いオフィスと女性が多いオフィスで比較すると、男性が多いオフィスの方が細菌の量が多かった、という研究結果が出たのです。

調査が行われたのはアメリカのニューヨークやサンフランシスコなどにある90の会社オフィスです。アメリカだけの話じゃないのとつっこみを入れたくなる、日本人男性の私です(笑)

さて、今日取り上げる単語、"slovenly"は、汚らしい、不潔な、という意味の形容詞です。語尾の"-ly"は副詞を連想させますが、形容詞として用いられます。("slovenly"には副詞の意味もありますが。)

これは以前に取り上げた、"kindly"という単語と共通する性質です。

さて、この記事をあらかた書いてからトイレに行きました。手を洗ったかって?勿論洗いましたよ!



2012年5月30日水曜日

集中砲火 ― flak

新聞記事などでよく見る表現だと思いますが、国会議員など影響力のある人が、言ってはいけないことなどをうっかり口走ってしまい、”集中砲火を浴びた”と言われることがあります。例えば最近の例ですと、


○×防衛大臣、国会答弁で野党から集中砲火

(○×はご想像におまかせします・・・)


といった具合です。


この”集中砲火”を英語でどう表現するのか、実例を偶々目にしました。


NEWARK, N.J. — Newark Mayor Cory Booker's communications director has resigned.

Anne Torres is stepping down a little more than a week after the mayor drew flak from fellow Democrats for criticizing President Barack Obama's campaign.

(中略)

Booker was considered one of Obama's biggest supporters. In a May 20 appearance on NBC's "Meet the Press" he described as "nauseating" attack ads against Bain Capital, the private equity firm once run by Republican presidential candidate Mitt Romney.
(Newark mayor's spokeswoman resigns week after flap. The Associated Press. May 29, 2012.)


"flak"という単語がそうなのですが、辞書を引くと第一義的には、”(戦闘機隊が受ける)対空砲火”(ランダムハウス英和辞書)という意味が載っています。続いて、口語として、批難、批判、集中攻撃、といった意味が載っています。

興味深いことに、語源欄を見ると"flak"はドイツ語に由来していることが分かります。


Fleiger(飛行機)
abwehr(防衛)
Kanone(大砲)


の頭文字(Fl-、a-、k-)をとって、"flak"なのだそうです。道理で英単語としては少し変わったスペルだと思いました。

"flak"は名詞なので、”集中砲火を浴びる”という場合には動詞が必要です。上記の引用例では、"draw"が使われており、"drew flak"となっていますが、その他に"catch"、"get"も使われます。

余談ですが、防弾チョッキのことは"a flak jacket"と言うそうです。元々集中砲火を浴びることを想定した上着と言う意味でしょうか。


2012年5月29日火曜日

ジャグジー ― Jacuzzi

アメリカの大金持ち会社経営者がニューヨークに隣接するHobokenに所有する不動産を売りに出したという、日本の小市民である私にとっては甚だどうでもよいようなニュースに何故かアクセスしてしまいました(笑)

Hobokenという地名がちょっと懐かしかったというのもありますが、その会社経営者のことを知っているでも無し、不動産に興味があった訳でもありません。


Former MF Global CEO Jon Corzine has finally unloaded roughly $3 million worth of assets — a two-bedroom penthouse apartment in Hoboken that went on sale in January and was sold to an unknown buyer earlier this month, according to a report.

(中略)


The apartment is located in Toll Brothers’ Maxwell Place complex and features floor-to-ceiling windows with views of the Hudson River and the Manhattan skyline as well as Viking kitchen appliances and a Jacuzzi in the master bathroom.
(Hilary Lewis. Jon Corzine sells Hoboken penthouse: report. The New York Post. May 27, 2012.)


後段、その建物の豪華さが説明されています。"Jacuzzi"という単語に注目です。お風呂は1つではなく、たくさんあるのでしょう、"in the master bathroom"の"Jacuzzi"ということですから、これはいわゆる”ジャグジー”のことだと分かりましたが、私としては初めて見る単語でした。

"Jacuzzi"をどう発音したら、”ジャグジー”になるのでしょう?

さらに、"Jacuzzi"は大文字で始まっていることに注意する必要があります。そうです、"Jacuzzi"は商標名(固有名詞)でした。

”ジャグジー”というものを知っているつもりでしたが、商標名だとは知りませんでした。多くの辞書で"Jacuzzi"のエントリが確認できます。ランダムハウス英和辞書では、


ジャクージ、泡風呂


とあります。”ジャグジー”ではなく、”ジャクージ”です。

色々調べてみると、"Jacuzzi"というのは、今日我が国でもよく知られている”ジャグジー”を開発した会社の名前が由来でした。さらにその会社名というのは、ヨーロッパからアメリカに来て最初に会社を興した、"Jacuzzi brothers"という一家の名前に由来しているということも分かりました。

当初は飛行機の開発などを行っていたということですが、その後ポンプシステムの開発などに方向転換し、”ジャグジー”が誕生するのは1960年代になってからのようです。Jacuzzi社の歴史についてはこちらのウェブサイトに詳しく書かれています。

しかし、なぜ"Jacuzzi"が”ジャグジー”ということになったのでしょうか?一説によると、蛇口(じゃぐち)という日本語との連想から訛ったということらしいですが、真偽の程は!?


2012年5月28日月曜日

無断欠席で拘置所に!? ― truancy law

アメリカはテキサス州での話です。

かつては優等生としても称賛された17歳の女子生徒が、無断欠席が続くとして拘置されたという、なんだかびっくりさせられるニュースです。冗談や誇張の類かと思いきや、事実のようです。


A 17-year-old high school student working two jobs to support her siblings, while juggling college-level classes, spent 24 hours in jail this week for missing too much school, KHOU 11 News reported.

Diane Tran, an 11th-grader at Willis High School in Willis, Texas said she was often too exhausted to get to school in time.

Judge Lanny Moriarty said he warned the student last month not to miss any more classes or she would be violating truancy law, KHOU 11 News reported. When she missed school again, he had her thrown in jail.
(Texas honor student thrown in jail for missing school. New York Daily News. May 26, 2012.)


"truancy law"というタームが出てきますが、"truancy"とは無断欠席、無断欠勤、要はずる休みを意味する単語です。”登校拒否”(最近では登校拒否よりも不登校という表現が使われるようですが)という訳語があてられることもあります。

アメリカでは無断欠席が続くと拘置所に入れられるのでしょうか?本当だとしたら、単なる怠惰な不良学生には十分な脅しになりますね(笑)

気になる"truancy law"をインターネットで調べてみました。色々なサイトがヒットしますが、Center for Children's Advocacyというサイトの、"What's going to happen if I keep missing school?"という説明(PDF文書)が分かりやすく、ここで引き合いに出させていただきます。

これを読んでいくと、無断欠席への対応としては何もアメリカが過激というわけではなく、日本のそれと似たようなものであることが分かります。つまり、無断欠席(登校拒否)児童や学生に対して、第一義的には親(保護者)が責任を負い、まずは学校側に呼び出されるということになります。

説明文書では続いて、学校側の呼び出しに応じなかったらどうなるか、といったことについて説明があるのですが、"truancy"のケースがエスカレートしていくと、最終的には裁判所マターとなり、裁判官の判断次第では、


order you to be locked up if you disobey the judge's orders


とあり、つまり拘置される可能性があると警告しています。また文書の最後には、


Can I get arrested or locked up for truancy?


という想定質問があるのですが、それに対する回答が、


Not at the beginning. But, if you are under 16 and you do not follow the judge's orders, you can be
taken into custody and charged with the crime of violating a court order. If you are found guilty, you
could be locked up in juvenile detention.


であり、まさに拘置所行きということなのです。(日本でここまでの規程はあるのでしょうか?そもそもここまでのレベルの想定がないように思うのですが・・・。)

件の女子生徒については当初優等生だったようですが、両親が突然離婚して以来、2人の妹に加え大学に通う兄(!)を援助するため、クリーニング店等でフルタイムで働き始めたため、とても自分の勉学まで回らなくなってしまったそうです。

記事はこちら。


2012年5月25日金曜日

大騒ぎした割には・・・ ― ballyhoo

またまたフェースブックに関する話題で恐縮ですが、株式店頭公開を果たした同社の株価が芳しくなく、投資家を怒らせているようです。

必死の思いでフェースブック株を取り扱う権利(?)を得たNASDAQも、株式店頭公開日のNASDAQ側のシステム上の問題が投資家の批難を呼び、たじたじだとか。個人投資家に至ってはどうやって損を取り戻すかがもっぱらの関心事でしょうか。


John Hoag thought he had dodged the botched initial public offering of Facebook stock when he canceled his order last week for 100 of the company’s shares. This week, Mr. Hoag, 63, a property manager in Tennessee, learned from his Scottrade broker that he was being charged $3,805 for the shares anyway, plus a commission fee.

When he made a complaint, he was told by e-mail that he would have to go through the compliance office, which typically takes seven to 10 days to respond. These are the days of the runaround for thousands of ordinary investors who were snagged when the much ballyhooed initial offering had problems on Friday.
(Nathaniel Popper. Small Investors Seek Answers to the Confusion of Facebook Trading. The New York Times. May 24, 2012.)


フェースブック社の株式公開については早くから話題になり、メディアが挙って取り上げました。今からしてみれば、”過熱”以外の何物でもなかったのではないでしょうか。

さて、引用記事に、"ballyhoo"という見慣れない単語が出てきます。私は初めて見る単語でした。辞書を引くと、”やかましい宣伝、派手な宣伝”という意味と、”やかましく宣伝する”という動詞の意味が確認できます。

"ballyhoo"の語源については、ほとんどの辞書で語源不詳とされています。魚の”サヨリ”という意味もあるそうですが、なぜ”派手な宣伝”という意味を持つに至ったかは不明なのです。(私が調べた範囲では)唯一、American Heritage Dictionaryによると、推測の範囲(the subject of much speculation)であるとしながらも、興味深い説明を展開しています。その部分を抜粋します。


There may, however, be a tie between ballyhoo and the creature called a ballyhoo bird. According to a July 1880 article in Harper's, the bird had four wings and two heads and could whistle through one bill while singing through the other. Anyone who has ever been on a snipe hunt will know what hunting ballyhoo birds was like.
(American Heritage Dictionary)


"ballyhoo bird"は羽根が4つ、頭が2つある鳥ということですが、伝説上の鳥、想像上の鳥でしょうか。1つの頭(嘴)でさえずりながら、もう1つの頭(嘴)では違うさえずりをすることができるということですから、なるほど”やかましく宣伝する”という"ballyhoo"の意味に沿っていると思われます。あるいは、そんな奇怪で珍しい鳥を探すとなると、”無暗な大騒ぎ”に発展するという連想から発展した表現でしょうか。

ちなみに研究社の大英和もチェックしたところ、アイルランドのBallyhooleyという地名に関連しているというような説明がありますが、何故アイルランドの地名が”派手な宣伝”の意味に発展したのかについては不明です。

記事はこちら。