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2010年12月8日水曜日

引き渡し ― extradition

Wikileaks(ウィキリークス)創設者がイギリスで逮捕されたというニュースが今朝の1面トップを飾りましたが、容疑はスウェーデンでの強制猥褻だそうです。

海外メディアもこのニュースの記事がトップニュースのようです。


When Julian Assange, the founder of WikiLeaks, asked two Swedish women out on dates in August, he may not have known that Swedish laws protecting women in their sexual encounters include wide-ranging definitions of sexual assault and rape.

Now Mr. Assange, an Australian who is currently in Britain, faces an extradition request from Swedish prosecutors who want to question him on whether separate sexual encounters he had with each of the women became nonconsensual after he was no longer using a condom. Mr. Assange has denied all wrongdoing.
(Katrin Bennhold. In Sweden, Sex Assault Gets Little Tolerance. The New York Times. December 7, 2010.)


今日取り上げる単語、"extradition"は、


送還、
引き渡し


といった訳語が使われています。よく不法入国者の(本国への)強制送還などと言われます。犯罪者については、”引き渡し”が一般的でしょうか。ある国で犯罪を犯した容疑者が、他国で身柄を確保された場合に、2国間の関係次第では、引き渡しを要求できるとかできないとか、そういう話だと思います。法律議論は本ブログの目的ではないので、詳しくは専門家にお任せします。

語源としては、より馴染みのあると思われる単語、


tradition


と関係があるようです。"tradition"は、"伝統”などと訳されますが、元々は、”譲る、分け与える”という意味や、”敵に売る”という意味があったようです。

”伝統”という意味はそのような基本的意味からの発展と思われます。

"extradition"の持つ"引き渡し"という意味と、"tradition"の"敵に売る"という意味の関係は微妙ですが、行為としては引き渡しの対象になる本人の意思に反して、という点で意味を継承しているのでしょうか。

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