つい今朝のことですが、子供を送り出した後に妻が来客応対すると小学校の親御さんで、次期PTAの役員を引き受けてもらえないか、というリクエストでした。よほどボランティア精神のある方でなければ、まずは、ウチはちょっと・・・、と退いてしまう話です。
PTA(ピー・ティー・エー)とは子を持つ親ならば(あるいはどんな人も中学校までは義務教育ですから聞いたことが無いという人の方がまれとは思いますが)、誰でも知っている、”Parent-Teacher Association”のことです。
名称が英語であることから想像がつくように、これは日本においては戦後にアメリカから取り入れた考え方です。従って”本家”PTAというのはアメリカのPTAなのですが、日本でもあまりに常識的な存在になったためか、あまりそのようなことを考えないのは私だけでしょうか?下記の記事を読んで、PTA活動というのはどこの国でも大変なんだなあ、と改めて思いました。
Frazzled Moms Push Back Against Volunteering
Around the country there are a number of altruistic, devoted and totally burned-out mothers just like Ms. Lentzner who are becoming emboldened to push back against the relentless requests from their children’s schools for their time. What started out as an admirable civic gesture somehow snowballed into an inability to say no to any committee assignment or project request, and spiraled into night, weekend and after-school commitments, middle-of-the-night e-mail exchanges, as well as frozen dinners, takeout pizza and baby sitters at home.
(Hilary Stout. Frazzled Moms Push Back Against Volunteering. The New York Times. December 1, 2010.)
記事中に出てくるこのお母さんですが、PTA活動をお手伝いレベルで引き受けているうちに生活の時間が奪われ、抜け出せなくなったという、当人と家族にとって深刻な事態になったもののようです。
今日の単語、
frazzle
は見慣れない単語ですが、動詞としての意味に、”ぼろぼろにすり減らす”という意味があります。比喩的にも、”へとへとに疲れさせる”という意味で用いられますが、よく用いられるパターンとしては、
to a frazzle
という形で、”ぼろぼろになるまで”という意味で用いられます。例えば、
wear oneself to a frazzle
be worn to a frazzle
はどちらも”(働き過ぎなどで)ぼろぼろになる”という意味ですが、上は再帰代名詞を使ったパターン、下が受身形のパターンとなっています。
手元にある、Collins Cobuild Dictionary of Idiomsでは下記のような例文が紹介されています。
Why should I wear myself to a frazzle, trying to save your skin for you?
(Collins Cobuild Dictionary of Idioms. HarperCollins Publishers. 1995.
ちなみに、"frazzle"の語源ですが、よりなじみのある単語、"fray"(すり減らす)、"friction"(摩擦)、という単語との関連があるようです。同じFで始まる単語として、覚えやすいかも知れませんね。
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