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2013年12月6日金曜日

勘違い特集 ― bitter end

以前少し取り上げたことがありますが、いわゆる大きな勘違いをしていた(あるいは勘違いしがちな)表現の1つです。

"bitter end"という表現の、"bitter"を苦いという意味の“ビター”と思っている人は多いのではないでしょうか?

例えば以下のような文です。


A Washington state woman live-tweeted a violent crash that killed her husband on a busy interstate – without knowing he was the victim until the bitter end.
(Bob Fredericks. Mother unwittingly live-tweets husband’s fatal crash. New York Post. December 5, 2013.)


交通事故現場を目撃した女性がツイッターで実況中継をしましたが、実はその事故に夫が巻き込まれていたことを最後まで知らずに実況中継していたそうです。

"(the) bitter end"は、“どん詰まり”、とどのつまり、という意味ですが、最後の最後になって家族が事故に巻き込まれていたことを知った時の心境はたしかに"bitter"なものでしょう。(いや、"bitter"どころの話ではないのではないでしょうか。)

しかしながら、"bitter end"の"bitter"は、ほろ苦さや辛口の"bitter"ではありません。

船などを係留する"bitt"、係柱から来ているのです。


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