ニューヨークの地下鉄駅構内で、線路内に転落した視覚障害者の男性と盲導犬が、すんでのところで到着する列車に轢かれる難を免れたというニュース記事です。
New York (CNN) -- A blind man and his black Lab service dog fell onto subway tracks and escaped injury Tuesday after an alert Metropolitan Transportation Authority employee instructed them to duck ahead of an oncoming train.
The incident happened around 9:30 a.m. at the 125th Street station in Harlem, according to Marisa Baldeo, spokeswoman for the MTA. The blind man, identified by CNN affiliate NY1 as Cecil Williams, was walking on the subway platform with his service dog when witnesses describe him slipping and falling onto the tracks.
(Blind man, service dog narrowly avoid oncoming subway train. CNN. December 18, 2013.)
今日取り上げたいのは、"duck"という単語なのですが、上記の引用の最初の段落で、駅の職員が転落した男性に
to duck ahead of an oncoming train
と指示した(instructed)、とあります。
"duck"はアヒル(鴨)のことですが、ここでは動詞として使われています。すぐに私は、アヒルが頭部を屈める、水面をを潜るイメージが浮かびました。
実際、"duck"はアヒルとは別単語として、“ひょいとかがむ、頭を下げる”という意味の動詞があるのですが、この"duck"が、アヒルを意味する"duck"とどういう関係があるのか興味が出てきたので調べました。
すると驚いたことに、アヒルの"duck"は上記の動詞としての"duck"と同根(同語源)でした。
"duck"の語源をひもとくと、ドイツ語tauchen(潜る)、オランダ語ducken(水に潜る)に由来するということです。
つまり、"duck"(アヒル)とは“水に潜る鳥”ということになりますが、知らなかったので意外でした。
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