アメリカ人は買い物疲れしている、特に安売り(バーゲン)にうんざりしている、らしいです。
クリスマスを目前に控えた年末のこの時期、私がいつも思い出すのは11月末のThanksgiving holiday(感謝祭)からクリスマスまで、“買い物漬け”、“ショッピング一色”に染まるアメリカの風景です。
Holiday shopping has customers falling ill — from discount fatigue. Bombarded with daily e-mails from retailers and bored by blanket offers of 40% off, shoppers are tuning out.
"I delete so many e-mails," says Diana Taft, 49, of Ellington, Conn. "Unless it's something specific that I'm looking for, I don't even read it. It just becomes noise."
(Hadley Malcolm. Discount fatigue sets in for the holidays. USA Today. December 19, 2013.)
記事中、"discount fatigue"とあります。ネットショッピングが台頭し、デパートや専門店を凌駕する存在になりましたが、喧伝される値引きに消費者サイドはうんざりしているということのようです。
日本でも最近オンラインショッピング大手の楽天で値引きの偽装問題が発覚しましたが、年中行われている値引きの表示には、本当に値引きなのか疑わしく思え、また消費者側としても感覚が麻痺してくるというものです。
ところで今日の表現です。引用の中に出てくる、
"blanket offer(s)"、とは何を意味しているのでしょうか?
"offer"とは申し出、提案、という意味がありますが、ここでは“売り出し”の意味です。"special offer"と言えば、特価での提供のことです。
ここでは"offer of 40% off"を修飾している"blanket"の解釈がポイントとなります。
ここで"blanket"は勿論“毛布”のことではありません。“毛布”が人の体やモノの全体をくるんですっぽりと覆い隠すように、"blanket"には
包括的な;一括した;すべてに当てはまる
という形容詞の意味があります。
従って、"blanket offer (of 40% off)"は、特定の商品ではなくどの商品に対しても一律に適用される値引き、つまり何でもかんでも4割引、を意味していると解釈できるでしょう。
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