私はフェイスブックユーザーではありませんが、公開されているページなどを見て以前から違和感を感じていたものがあります。それは、あの“いいね!”のボタン(アイコン)です。
あるユーザーが投稿した内容を読んだ他のユーザーが“いいね!”ボタンをクリックすることで、記事への同意(!?)を端的に表現することのできる手段です。投稿した本人や他のユーザーは“いいね!”の数を見てその記事の反響を知ることができるものですが、記事の内容の如何に関わらず、“いいね!”というフィードバック方法しかないのはそれも変な話だなあとずっと思っていました。
投稿した内容が、風邪を引いた、でも、事故に遭いました、でも、はたまた飼い犬が死んだ、でも、“いいね!”なのです。今日親が死にました、と報告して、“いいね!”と言われたら!?
当然ながら、こういうことを思っていたのは私に限った話ではありません。ユーザーからのフィードバックもあり、当のフェイスブックも“いいね!”以外のボタンを追加することを考えていたのだそうです。
Not all news on Facebook is good news, which is why the social media company may eventually add another button to its platform that allows users to do more than just "like" a post.
At Facebook's annual Compassion Research Day, engineer Dan Muriello said that a fellow engineer had created a "sympathize" button while participating at one of the company's hackathons. The news was first reported by The Huffington Post.
Currently on Facebook's platform, users can "like" and share comments on their friends' posts. But users have demanded for awhile an alternate to the "like" button because not all posts on the platform are appropriate to "like."
(Cadie Thompson. Facebook explores adding 'sympathize' button. CNBC. December 6, 2013.)
その名も"sympathize"(同情)ボタンというらしいですが、“いいね!”ボタンが親指を上に向けたアイコンなのに対して、“同情”ボタンはどんなアイコンになるのでしょうか?
さて、今日の単語に移りたいと思いますが、上記の記事に"hackathon"という見慣れない単語が出てきます。
恐らく手元の辞書には載っていない単語だと思いますが、"hackathon"というのは、"hacker"と"marathon"が結合した、いわゆるかばん語です。
“ハッカー”というとコンピュータ犯罪をしでかす悪者のイメージがありますが、英語の"hacker"は元々悪い意味ではなく、コンピュータのプログラミングに精通している人間、プログラムを書くのが好きな人間を指しています。
"hackathon"とは、こうした“ハッカー”(専門家)が集い、システムをより良くするための知恵を出し合うイベントのことを指すようです。
通常、まる1日から1週間に渡るようなイベントだそうで、そうした長時間的なものとの連想から"marathon"(マラソン)と結びついたと考えられます。
実は同じような連想からの単語は他にも見つけることができます。
bikathon(長距離自転車走)
read-a-thon(読書マラソン)
telethon(いわゆる24時間テレビ!?)
などはその例です。
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