ゴシップ記事の類かと思いましたがシリアスな宗教上のおはなしでした。
An orthodox Jewish woman who has been fighting for a religious divorce from her husband has finally gotten her wish.
Gital Dodelson, 25, has been granted a "get" by her ex-husband, Avrohom Meir Weiss.
(Doree Lewak. Victory! Orthodox Jewish woman finally gets her divorce. New York Post. February 5, 2014.)
離婚を望んでいたユダヤ人の女性がその願いをついにかなえられたということなのですが、引用に出てくる"get"とは何を指しているのでしょうか?
ここは動詞ではなく、名詞として使われています。また、引用符がついていることから特別な意味であることが推測できますが、我々がよく知っているあの“ゲット”なのでしょうか?
The Post broke the story of Dodelson's divorce nightmare three months ago.
The Rutgers law student, who lives in Lakewood, NJ, had married Weiss in 2009.
They had a son, but she decided to separate from him in 2010 due to what she described as his controlling behavior.
They were legally divorced in 2012, but Weiss refused to grant her a religious divorce, known as a "get."
(ibid.)
読み進めると、"get"とは
a religious divorce
のことであることが分かります。“ゲット”("get")にそんな意味があったのでしょうか?辞書を引くと、この基本中の基本である単語のエントリが費やす紙面の大きさに改めて圧倒されます。目を皿のようにして探しましたが、離婚の意味など載っていません。
実はこの"get"はあの“ゲット”とは別の単語です。ベブライ語を語源とする全く別の単語なのでした。長々と続く“ゲット”のエントリの後に、別の単語としてこの"get"が載っています。
Merriam Webster Dictionaryの定義を見てみましょう。
a document of release from obligation in Jewish law; specifically: a bill of divorce
a religious divorce by Jewish law
というのが定義が確認できました。
ちなみに”get”の複数形は、
gittin
となっています。離婚を複数形で表さなければならないコンテクストってどんな時でしょうか??
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