チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世の仰天発言(!?)が報じられています。
何でも、BBC Newsのインタビューで、自身の後継者として女性も当然ありうるが、その女性は見目良くなければならない、と発言したそうです。(訳は筆者)
The Tibetan spiritual leader, a self-declared feminist, stunned a BBC interviewer by saying that were a woman to eventually take over his position, she would be unsuitable if she was ugly.
"That female must be attractive, otherwise it is not much use," he said.
The ageing Buddhist monk made his remarks during a nine-day visit to London, where he is promoting the concepts of compassionate and considerate behaviour. However, his views on the qualifications for whoever eventually takes over his role may damage his standing among female followers.
(Dalai Lama: any woman successor 'must be pretty.' Independent. September 24, 2015.)
BBC Newsのレポーター(女性)は、この発言を受けて、まさか冗談ですよね?と返したそうですが、ダライ・ラマはそれを否定したそうです。
さて、ここで問題になってくるのが、
attractive
という表現です。私は、"attractive"という形容詞のポジティヴに捉えていましたが、改めて辞書を引いてみました。
Merriam-Websterでは、
having a pleasing appearance; especially : having a pleasing appearance that causes romantic or sexual feelings in someone
とあり、これはかなり性的な示唆が強い表現であるとの認識を新たにした次第です。
"attractive"に対して、「魅力的」という日本語をあてることが多いかと思いますが、単に人を引きつける、という意味でのニュートラルな表現として解釈されるのはコンテクスト次第なのかもしれません。
ここでは、ダライ・ラマ14世の発言が女性蔑視的だと批判を巻き起こしているということが報道されているわけですが、それは取りも直さず"attractive"という表現が問題になっていることに他なりません。
ダライ・ラマ14世に関しては、同性愛に関する見解の表明など、以前にもその発言が取り沙汰されたことがあったようです。
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