日本のマラソンシーズンはほぼ一段落した感がありますが、アメリカでは今週末ボストンマラソンが開催されます。
100年以上の歴史がある有名な大会ですが、出場するためには年齢別の標準タイムをクリアしなければならず、敷居の高いマラソン大会でもあります。
日本でも昨今のマラソンブームにより、大都市で開催されるメジャーなマラソン大会への参加はネットエントリーでのクリック合戦や10倍~数百倍の抽選となる狭き門です。
ボストンマラソンでは標準タイムをクリアしていれば、後はタイムが速い順にエントリーが決まる仕組みのようですが、中には不正なやり方でエントリーを目論むランナーが存在するようです。
Dozens Suspected of Cheating to Enter Boston Marathon
Investigation of 2015 race reveals bib swappers, bib mules, and course cutters.
Most runners get into the Boston Marathon in one of two ways: Meet strict qualifying standards or raise thousands of dollars for charity.
But some choose a third option. They cheat.
(Kit Fox. Dozens Suspected of Cheating to Enter Boston Marathon. Runner's World. April 13, 2016.)
不正の手段ですが、
bib swappers
bib mules
course cutters
といったもののようです。このうち、"course cutter(s)"というのは、過去に参加したマラソンでコースをショートカットしてタイムを稼ぐという不正です。
"bib swapper"、"bib mule"の"bib"とはゼッケンのことです。(陸上の世界では、ゼッケンとも"bib"とも言わず、「ナンバーカード」が一般的のようです。)
ちなみにゼッケンというカタカナ語についてはドイツ語由来という説があるそうですが、はっきりとは分かっていないそうです。
さて、"bib swapper"とは、他人のゼッケン(ナンバーカード)の記録を以って参加資格を得るという不正で、"bib mule"とは自分のゼッケン(ナンバーカード)を、自分より速い選手につけて走ってもらい、その記録を以って参加資格を得る不正、ということだそうです。
こうした不正の調査をレース結果から追跡的に行ったところ、2015年大会では27,167名の参加者中、47名がいずれかの不正に該当すると考えられるという結果が得られたということです。
アマチュアスポーツとは言え、残念な話だと思いますね。
2016年4月14日木曜日
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