朝刊で、大手広告代理店電通の女性社員の過労自殺に端を発した残業(労働)時間の規制について、現在議論されている政府案に関する記事を読みました。
ご存知の通り、法定労働時間は週40時間でこれを超える場合、労使が合意した場合のみ、残業が認められます。(俗に言う、36協定。)
この残業の上限を、月60時間、年間720時間に設定するという案があるそうです。また、繁忙期には月100時間(週休2日制の下働く労働者の場合で1日平均5時間)にするというのが政府案だそうですが、妥当とする経団連に対し、とんでもないと反対する連合、という構図であると報じられています。
ところで偶然昼休みに読んだ記事によると、オーストラリアでは心身に影響を及ぼさない適正な労働時間は週39時間が限度だという大学の研究報告があるそうです。
Australian National University researchers are calling for an end to the long hours worked by Australians, in the name of health and wellbeing.
They examined the working lives of 7890 adults and concluded that a culture of working overtime — with 40 per cent of Australians working more than 40 hours a week — was having a negative impact.
“Our findings showed that on average, the maximum number of hours that can be worked before mental health starts to suffer is 39 hours,” the study’s authors wrote.
“Long work hours erode a person’s mental and physical health, because it leaves less time to eat well and look after themselves properly ... Australian businesses need to adhere to a healthy work hour limit for the mental health of workers.”
(Dana McCaury. Working more than 39 hours a week ‘damages physical and mental health’, study finds. News.com.au. February 3, 2017.)
一瞬目を疑いましたが、紛れも無く、「週39時間」。敢えて言うと残業時間の話ではなく、労働時間の話です。
1日平均8時間にもなりません。
日本における「過労死ライン」は、残業時間が「1ヶ月100時間超、または2~6ヶ月の月平均80時間超」というものです。
単に文化の違いと片付けてしまって良いのでしょうか?
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