今日午前の会社での会議で、プレゼン資料中に"bolt-on strategy"という表現が使われているのが目に留まりました。
"bolt-on"という表現を知らなかったので辞書を引いたのですが、「追加の」という意味の修飾語だと分かりました。
ランダムハウス英和辞書では、
bolt-on charges
に「追加料金」という訳語がついています。
ここで誰もが疑問に思うのは、"bolt-on"が何故「追加」の意味になるのか、ということではないでしょうか。
"bolt-on"の"bolt"と聞いてまず思うのは“ボルトとナット”の“ボルト”だと思います。"bolt"には他にも"thunderbolt"や色々な意味がありますが、果たして"bolt-on"から「追加」という意味をどう解釈したものでしょうか。
ネットで"bolt-on"の用例を検索してみますと、やはり「追加」の意味合いでの用例が見つかります。
Do You Need Built-in or Bolt-on Security for Office 365?
Before or after migrating to Microsoft Office 365, you are faced with third-party options for migration, performance monitoring, security, archiving, mobile management and more. The question that begs to be asked: Do you want to go with the built-in tools provided by Microsoft or do you want to buy best-of-breed tools from third- party vendors?
(Redmond Magazine. January 24, 2017.)
この用例では、"built-in"(ビルトイン、つまり元々装備されている)と"bolt-on"(追加)を対比させており、分かりやすい例かと思います。
Nokia chief financial officer Kristian Pullola tells a conference call: "We like this (Comptel) type of bolt-on deals and we will be looking at them also going forward."
(BRIEF-Nokia looks for further bolt-on deals - CFO. Reuters. February 9, 2017.)
一方、この用例は"bolt-on"の意味を知らないとすぐには分かりませんが、この他にも"bolt-on acquisition"といった用例にも見られるように、経営のコンテクストで使われることもあるようです。
Oxford Dictionaryのオンライン版で下記のような定義がされているのを見つけました。
(of an extra part of a machine) able to be fastened on with a bolt or catch
これを読んで膝を打ったものですが、やはり"bolt-on"の"bolt"とはボルトとナットの“ボルト”のことでした。
こういう表現が生まれるのはやはりDIY好きのアメリカンの国民性によるのでしょうか。
2017年2月16日木曜日
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marketingではbolt-in strategyで「小規模同業他社の買収」くらいの意味で使います。大規模な買収と比べて、leverageが確実で、リスクも少ない買収戦略の事です
返信削除bolt-on strategyに訂正させてください
返信削除コメントありがとうございます。勉強になりました。
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