随分久しぶりに国内線の飛行機を利用しました。エコノミークラスの座席に着席すると、前のシートにポケットがあるのは昔から変わらずです。
そして、非常の際の手順を説明した「安全の手引き」(Safety Instructions)なるリーフレットがあるのもお馴染みで、頻繁に飛行機を利用する方はもはやそんなものには目もくれないのだと思いますが、久しぶりなので(というよりも他にすることもないので)、「安全のしおり」を手に取ってみました。
その中に「緊急着水時」という項があり、その対訳が、
ditching
となっています。
改めて、"ditch"の意味をチェックした次第です。
一般的に知られている"ditch"の意味は、捨てる、という意味なので、緊急着水という日本語にはそぐわないように思われるかもしれないのですが、この"ditch"には航空専門用語として、
bring (an aircraft) down on water in emergency
という意味があります。
「安全のしおり」のイラストには、飛行機か水面に浮かび、乗客は機体に横付けされたボートに避難している様子が描かれています。
イラストは続いて、機体から離れていくボートを描いています。それは乗員、乗客が今しがたまで搭乗していた飛行機を見捨てて(ditch)いるようにも見えます。
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