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2020年11月4日水曜日

make head or tail of

日本のメディアでも写真付きで報じられていたので知っている方も多いと思います。

オランダで高架上の列車が終点のゲートを突き破ってあわや大惨事となりかけました。

そのまま約10メートル下の地上に落下寸前というところで、高架設備の末端にあったクジラの構造物がブレーキとなって大惨事は免れることができました。


A metro train was beached upon a whale in the Netherlands late Sunday.

The conductor smashed through a barrier that would have led 32 feet down to water below, had it not been for a fortuitously placed sculpture of a whale’s tail at the De Akkers metro station, in the suburb of Spijkenisse, near the city of Rotterdam.

Authorities haven’t been able to make heads or tails of how to remove the train from its dorsal perch.

“We are trying to decide how we can bring the train down in a careful and controlled manner,” a local official told the Dutch outlet NOS Monday.
(Hannah Sparks.  Giant whale sculpture catches crashing metro train in midair. New York Post. November 2, 2020.)


記事の写真を見れば一目瞭然ですが、地元の建築家が作ったクジラのモニュメントは尾の部分が反り返るような形で水面から屹立し、頭部は水中にあるように見えます。

高架の終点にあたると思われるところに丁度このクジラの構造物があり、車輛は終点のゲートを突き抜けたところ、クジラの尾の部分に乗り上げるような形になって止まっています。

幸いにして落下することはなく、また乗客もいなかったので運転手が脱出に難儀したという程度で済んだようです。

問題は乗り上げてしまった車輛をこのあとどうするか?


Authorities haven’t been able to make heads or tails of how to remove the train from its dorsal perch.


とありますが、怪我人がなかったのは幸いとは言え、車輌をどうやって元に戻すのかに途方に暮れているというところのようです。

"make head or tail of~"という慣用句は、否定文のコンテクストで、理解できない、訳が分からない、といった意味で用いられます。

ちょうどクジラの尾(tail)が出てくるところ、この慣用句を使っているのは記事のライターのシャレもきいているというところでしょうか。



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