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2012年7月11日水曜日

お宝 ― memorabilia

古い古いベースボールプレーヤーのカードがセットで300万ドル!!アメリカの話です。


An Ohio man tripped on a baseball treasure trove in his grandfather’s attic, finding trading cards of legends Christy Mathewson, Ty Cobb, Cy Young and Honus Wagner.

Karl Kissner came upon a soot-covered cardboard box, under a wooden dollhouse, opened it and stared into the faces of baseball’s greatest early players.

“It’s like finding the Mona Lisa in the attic,” said Kissner, 51.At least one memorabilia expert, who authenticated Kissner’s find, said he’s never seen collection like this.
(David Li. Baseball cards found in attic might fetch millions. New York Post. July 10, 2012.)


小屋裏に放置されていた祖父の遺品を整理していたオハイオ州の男性が、1900年代初めに活躍したベースボールプレーヤーのカードセットを偶々発見したということなのですが、大変に貴重なものらしく、オークションにかけるとトータルで300万ドルにもなるそうです。当人には驚きの発見でしょう。

さて、今日は"memorabilia"という単語を取り上げたいと思います。

"memorabilia"を引くと、


記念品
記憶に値する出来事、記録


などと載っています。"memorabilia"が、"memory"(記憶、思い出)という単語と同根であることは疑う余地はありませんが、ちょっとよく分からない、漠然とした定義ではないでしょうか?

上記の引用では、"memorabilia expert"と出てきます。これはいわゆるお宝を鑑定する専門家のことであろうと思います。

そうしますと、"memorabilia"も“お宝”のことと言ってしまってもよいように思うのですが・・・。特にこのコンテクストでは“お宝”というのがぴったりではないかと。わたしが辞書の編纂委員だったら(そんなことはあり得ませんが・・・)、“お宝”という訳語を提案しますね(笑)

ランダムハウス英和では、"souvenir"という説明もあるのですが、感覚的には"souvenir"は旅行土産の類で、ここでの"memorabilia"が指す骨董品的価値のある品物というのとはちょっと離れているように思われます。

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