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2012年7月26日木曜日

glass ceiling

一昨日の記事で米国のヤフー社の新しい女性CEOについての記事を引用しましたが、その際に取り上げたいと思っていた表現がもう1つありました。

それは"glass ceiling"という表現なのですが、ビジネスの現場におられる方々の中にはご存知の方も多いかと思います。通常、会社などの組織における昇進の頭打ち、ここまでは上がれるけれどもそこからさらに上には行くことができない”限界”の意味で用いられますが、特に女性の昇進について言われる場合に使われる表現です。


Until people, and articles such as this one, stop assuming that women are the main caretakers of children, they cannot expect women to break the glass ceiling in the workplace.
(Letters: To break glass ceiling, also dispel dad stereotype. USA Today. July 22, 2012.)


注: 上記の引用は件の女性CEOについてのUSA Today紙の記事ですが、(記者による記事の本文ではなく)読者の意見(いわゆる投書の類)として紹介されているものです。

"glass ceiling"とは字義通りに解釈すれば”ガラスの天井”ということになりますが、あるレベルより上に行くことを阻む、見えない(透明の)天井、ということになります。

さて、昨日の記事で米国初の女性宇宙飛行士のSally Rideさんの死亡を伝える記事を取り上げましたが、その記事のタイトルが下記のようなものでした。


American Woman Who Shattered Space Ceiling
(The New York Times. July 23, 2012.)


お分かりでしょうか?

ここで、"space ceiling"という表現が使われていますが、これは"glass ceiling"のパロディ(しゃれ)です。

記事では、米国初の女性宇宙飛行士ということで色々なチャレンジがあったようですが、その逸話が紹介されています。"shatter"(粉々に砕く)ということで、それまで男性社会であった宇宙飛行士の世界でRideさんが初めて活躍したことを表現しています。

ヤフーCEOのMayerさんにしろ、米国発の宇宙飛行士のRideさんにしろ、ガラスの天井を見事に突き破ったお二人ではないかと思います。


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